一歩進んで三歩下がる
カナメ+ソーマ+コウタ+アリサ
※青い春の恋愛模様の数日後
※カップリング表現あり
〜アナグラ・エントランス〜
「はぁ…(あれから数日経ったけど未だにソーマの顔がまともに見れない…どうしよう…)」
「おーい、カナメー」
「(ビクッ)あ、あぁコウタか、何かよ、う…」
「…………」
「これ、リンドウさんから。明日までに提出してほしいんだってさ」
「ウン、ワカッタヨーソレジャー」
―スタスタスタ
「……聞いてた以上だったなー…一体何したんだよ?あからさまに避けられてたぞ」
「別に…あいつの鈍感っぷりにいい加減限界がきたから決着をつけようと思っただけだ」
「決着…って事はいよいよ告白すんのか!?けどあの様子じゃ近付いただけで警戒されるんじゃ…」
「…だったら、じりじり追い詰めて逃げられないようにするだけだ」
「(悪いカナメ、祈る事しかできない俺を許してくれ…)」
〜数時間後・部屋の前〜
「(部屋に籠って書類書いてたら全部終わっちゃった…まぁその方がアリサに怒られなくて済むけど)えーと、これはリンドウさんでこれがサカキ博士…」
「よぉ」
「(ビクッ)ソ、ソーマ…な、何?任務?あ、それとも書類?でもソーマ宛に書類はなかったような…」
「用がないと話しかけちゃいけないのか?」
「そういう訳じゃないけど…その、ね?ああいう事されたら流石に私も気まずいというか、恥ずかしいというか…(ゴニョゴニョ)」
「ああいう事?(ズイッ)」←カナメに顔を近付ける
「(ビックー)ソ、ソーマさん?ちょっと近いような…」
「そうか?普通だろ」
「いやいやいや普通仲間や友達に対してこんなに顔近付けないから!」
「……あぁ、確かにそうだな。普通はこんなに近付けないよな」
「っ!やっ…み、耳っ……!」
「お前にとって俺はただの仲間や友達かもしれないが…俺は、ずっとお前の事を…」
「〜〜〜〜っ!?(カァァァァァ)
こ、こここここれ!書類!わわわ私ちょっと熱が出たみたいだからソーマ代わりに渡しといて!じゃっ!!(ドタバタガシャン)」←無理矢理ソーマから離れてあわてて部屋に戻る
「…………チッ」
〜翌日・エントランス〜
「おはようございます、コウタから聞きましたよ!とうとうリーダーに告白したそうですね!?」
「…………(ギロリ)」
「すいません、勝手に話した俺が悪かったから睨まないでください」
「それでどうなったんですか!?」
「…結果的に言えば失敗だな。逃げられた」
「流石カナメ…一筋縄じゃいかないなぁ。まぁ諦めず言い続ければきっと伝わる…」
「あ、三人共おはよー!」
「「「!?」」」
「?どうしたの、そんなビックリした顔して」
「……え、昨日とはうってかわってなんか随分あっけらかんとしてるけどソーマ本当に告白したのかよ?(ヒソヒソ)」
「正確に言えばする前に逃げられたからな…その後の事は俺も知らない。…アリサ、感応現象で何か見れないか?(ヒソヒソ)」
「わ、わかりました、やってみます(ヒソヒソ)
…リ、リーダーちょっと手を貸していただけませんか?」
「手?いいけど…」
「ありがとうございます(ギュッ)」
―キィン
〜前日・カナメの部屋〜
「(ににに逃げてきちゃったけどもしかしてあれって告…ち、違う違う!でも聖域でああいう事したり今も耳元で言われかけたって事はやっぱりそういう意味で…いやいやいやあり得ないだって一応見た目は女だけど中身は残念な私だよ!?だ、だけどすごくドキドキしたって事は……うわあぁぁぁ駄目だこんなのは私のキャラじゃない!似合わない!ああああり、あり得ない!あり得ないんだぁぁぁぁぁぁ!!)」
―ゴッ!!「…か、壁に自分の頭をぶつけて強制的に記憶を消してます…」
「テメェ……!(ギリギリギリ)」←カナメの頬をつねる
「いひゃいいひゃいいひゃい!!」
リセット(リーダー、流石にこれはドン引きです…)(え、何が!?)(カナメ、いくらなんでもそれはないって…)(だから何が!?)(…………(ため息))(ソーマ…そう気を落とさないでください)(どんまい…)(その哀れんだ目をやめろ)
書いておいてなんですがこれは酷い←じゃあ書くな
せっかく立ちかけたフラグを強制的に折る、それがカナメです。果たしてソーマの想いが報われる日がくるのだろうか…←
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