I don't like herb tea


カナメ+ソーマ
※カナメの過去話
※捏造設定あり




この世界ではよくある事 なんて言われるかもしれないけど


私にとっては とても大きな事で




〜ソーマの部屋〜


「…私の両親は小さい頃アラガミに殺されてね、それからじっちゃんに育ててもらったんだよ。近所では変人とか裏の世界に通じてるとかであんま評判は良くなかったけど、私にとっては大切な家族だった
でも、その大切な家族も二年前に死んじゃった。…私を助けるために」






――――…

二年前のあの日、私はじっちゃんと一緒に外に出て鎮魂の廃寺で資源回収してたんだ

実はその日はじっちゃんの誕生日でね、大好きなハーブティーをプレゼントしようとこっそり離れてハーブを探してた

だけど運悪くアラガミに見つかってしまって、じっちゃんが異変に気付いて駆けつけてくれたけど、もう遅かった



「くっ、囲まれたか…!」


「じ、じっちゃん…ごめっ…私が勝手な事しなきゃ見つからなかったのに……!」


「大丈夫じゃ、泣くな。そのハーブ、儂の誕生日のために探してくれたんじゃろ?…幸いいるのはオウガテイルばかり…なんとかなるわい」


「え……?」


「いいか、今からスタングレネードを投げてあいつらの視界を眩ます。その間にお前は近場に隠れろ。儂らの帰りが遅い場合、フェンリルに救援を要請するよう取引先の連中に伝えてあるからきっと助けはくるはずじゃ」


「そん、な…じ、じっちゃんは!?」


「儂はあいつらの気を引いて時間を稼ぐ。心配するな、儂はいつも言ってるじゃろ?」


「…?何言って……?」


『ガァァ!!』


「ぐずぐずしてる暇はなさそうじゃな…帰ったら、それで一杯飲むぞ。だから……」


「じっちゃーーーー!」






――――…

「…………(ガタガタガタ)」


―ザッ


「っ!?じっちゃ…」


「いたぞ!生存者だ!」


「こちら討伐隊、廃寺奥にて生存者発見。帰投準備を頼む」


「ぁ……」


「酷く凍えているな…大丈夫か?」


「あ…あ、あの!じっちゃんが!私の祖父がまだこの地域のどこかにいるんです!私を助けるために囮になって…だ、だからすぐに助けにいってください!お願いします!!」


「…その前に一つ確認したい事がある。ここに来る前にアラガミと交戦したんだが、ある一匹のオウガテイルの中からこれが出てきてな」


「ぇ……」


「このヘッドフォンに、見覚えはないかい?」


「ぁ…あ……!?」


「……どうやら、あるみたいだな」


「嘘、だ…これ、じっちゃん、の…だって、じっちゃん…大丈夫って、言って……っうわぁああああああ!!!!」




「だから……お前は笑顔で待っていておくれ」







突きつけられた現実
(ちなみに私がいつもつけてるのがそのヘッドフォン。頑丈で防水加工!しかも欲しい曲があれば繋げてヘッドフォン内臓のメモリーにダウンロードも可能!さっすがじっちゃん発明の…)(無理矢理テンション上げて喋るな)(…ごめん)



カナメの祖父設定→発明家で手先が超器用。発明のために外に出て資源回収したり闇市とかもよく利用してたので近所からは怖がられてた
年の割(60代)には元気でファンキーなおじいちゃん

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