神童と天馬
2012/03/24 01:34
ベッドの上に、ごろりと寝転がる。天馬のベッドは1人用、神童と2人で寝るには狭く、自然と距離は縮まる。手を繋いで、何気なくその手を顔の前にやる。互いの手を見つめながら、握っては、握り直し、その感触を楽しむ。
「やっぱりキャプテンの手は綺麗ですね。」
天馬は神童の細く長い綺麗な指を見て呟く。鍵盤を弾く手、試合中に指示を出す手、字を書く手、自らの体に触れる手、色々な神童の手を見た天馬は、そのひとつひとつを思い出し、笑みを浮かべながら、神童の右手を両手で包み込む。
「ありがとう。…天馬の手は温かいな。沖縄の太陽はこんなかんじなのか。」
神童は、左の手を天馬の両手の上に添える。包まれた右手から感じる温もりに目を細める。
「沖縄はもっと暑いですよ。」
天馬はクスクスと笑うと、するりと神童の脇に腕を回して抱きついた。
「これぐらいです。」
どや顔で神童の反応を伺う天馬に、神童は吹き出すように笑った。
「ふふっ、それは困ったな。こんなに暖かいんじゃ、いつか天馬と沖縄へ旅行に行っても、気持ち良くて帰れないかも知れない。」
「そしたらおれの実家に住みましょう?」
「それ、良いな。」
2人はぎゅっと抱き締め合う。お互いの体温を感じながら、幸せそうに目を閉じた。
--------------
話がよく反れるバカップル
8話のこいつらまともな会話してないからきっと付き合ってからも意味わかんないはず
prev | next