剣城と天馬
2012/03/12 18:02

※剣城がド変態



剣城京介と松風天馬は、雷門イレブン公認のカップルである。中には認めたくないと思う者も居たのだが、部室でナチュラルに触れ合う2人に、周囲は否応無しに認めざるを得ない空気となっていた。
そんな2人には、否、剣城の側にだけ、特殊な2つの性癖があった。1つは『天馬の脚』フェチである。他の誰でもなく天馬の脚にだけ魅力を感じるらしく、時々互いの部屋で2人きりになると、剣城は天馬の脚を触りたがるのだった。そしてもう1つは、脛毛のない脚を好むことだ。



ジャージ姿で、靴下とズボンだけ脱いだ天馬は、ベッドに寝転がりながら脚を抱えている。言わばまんぐり返しだ。下着は穿いたままにせよ、この姿勢に羞恥は伴う。既に数回目になる"この行為"も、天馬は未だ馴れずに頬は茹でたように赤い。そんな天馬を余所に、剣城は顔色1つ変えないで、天馬の片足首を片手で掴んで伸ばさせた。天馬の姿勢は一気にきつくなり、剣城に脚を預けてベッドに手を着く。

「動くなよ。」

そう言われ、天馬はギュッと目を瞑るとシーツを握り締めて固まる。剣城はシェービング用のクリームを天馬の脹ら脛の裏に塗ると、踝の横辺りからゆっくりと、剃刀を使って毛を剃る。刃物が肌を滑る感覚や、動けば怪我するという危機感や、脚を大きく広げたこの姿勢の羞恥心は、あらゆる意味で天馬の心臓を高鳴らせる。一方の剣城は、手慣れた手付きで毛を剃りながら、無表情を突き通していて、天馬に敗北感を与える。だが剃り終わった箇所から徐々に天馬のまっさらな素肌が現れると、剣城の息は荒くなった。この美しい脚は自分が守ったのだと思うと、ある種の達成感が生まれた。

ある程度剃り終えると、剣城がクリームを湿ったタオルで良く拭う。程よい筋肉がつき、適当に日焼けした脚が、剣城によってより美しくなる。自分の理想を突き詰めたこの脚は、剣城にはどんな女の身体より興奮する。剣城はその脚を膝裏から舐め上げる。

「ひゃっ……!」

天馬の甲高い声が漏れた後、不機嫌そうな目線が剣城に突き刺さる。

「いきなり舐めないでって言ってるだろー!」

「訊いてもいいよとは言わないだろ、お前」

「当たり前だよ!」

天馬は声を張り上げて抗議したが、剣城は全く反省していない様子だった。

「もう片足、やるぞ」

「ううう…この姿勢疲れるのに…」

天馬の口から溜め息は出るが、拒否の言葉出ないのだった。




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書いてて気持ち悪いなって思った。



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