神童と天馬
2012/02/12 01:22
※同棲かお泊まりかわからないけど同じベッドの中にいます
「キャプテン、子守歌歌ってください」
突然の天馬の申し出に、神童は一瞬目を丸くしたが、そう言った天馬の瞳が、すごく寂しそうな気がして、小さく子守歌を口ずさみ始める。
「ねーむれー、ねーむれー、はーはーのーむーねーにー」
神童は、天馬の背中をポンポンと、歌に合わせて軽く叩く。天馬はそれに目を細め、神童の胸にすり寄った。
「キャプテンの声、すごく安心するんです。もっと聞きたいです。おれが眠るまで、歌ってくれませんか?」
「ふふふ…良いぞ、天馬。お前の為ならいくらでも歌おう。」
そう言って、神童は再び天馬の背中に腕を回すと、子守歌を歌いながら背中を叩いた。
「ねーむれー、ねーむれー、はーはーのーむーねーにー」
天馬は目蓋を静かに閉じ、微睡んでいった。天馬の寝息が聞こえる頃には、いつの間にか神童も眠りに就いていた。
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