太陽
2012/02/05 16:40


それは初めて、テレビで雷門の試合を見た日のこと。テレビの画面越しに見たのは、全力でサッカーをする少年たちの姿だった。太陽は一目で彼らに心を奪われた。ただ純粋にこいつとサッカーがしたいと思った。同時に、十年前の記憶が重なった。

そう、十年前。当時から体の弱かった太陽は既に病院生活をしていた。そこで今のようにテレビで見たのだ、イナズマジャパンの試合を。
フィールドを駆ける選手たちに目を、そして心を奪われた。その衝撃こそ、太陽がサッカーを始めたきっかけだった。

(ぼくもイナズマジャパンのようになりたい。だからサッカーを始めたんだった。)

そのことを、雷門のプレイは思い出させてくれた。

(雷門を倒して、サッカー界の一番になるんだ…イナズマジャパンのように!)


太陽は、大歓声のスタジアムへ歩んでいった。

(いくよ、天馬!)






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