神童と天馬
2012/02/01 16:53


神童がゆったりとソファに腰掛け、顔を軽く上に向ける。

「座らないのか、天馬。」

「はい、このままがいいです!」

天馬はソファに座らず、神童の後ろに回り込み、立ったまま神童の胸に腕を回し、その髪に顔を寄せている。

「キャプテンの髪、すっごく良いにおいがするんです。」

天馬は犬のように、神童の髪に鼻を埋め、くんくんと鼻を鳴らす。その感覚がこそばゆくて、神童は苦笑いを零す。

「なんかくすぐったいな。」

「気持ち悪いですか?」

天馬は、迷惑だったろうかと眉を垂らしてしょんぼりしながら神童の顔を伺うよう身を乗り出した。

「いや、大丈夫だ。ただ、こうしてくっついていると、とても胸が温かくなる。」

神童は身を乗り出した天馬の頬に手を添えると、頬に触れるだけのキスをした。天馬はかっと頬を赤らめると、神童から身を離した。

「…キャプテン、やっぱり隣いいですか?」

「ああ、来い。」

天馬は神童の横に腰を掛けた。神童はすぐに天馬の腰に腕を回すと、抱き寄せた。

「ふふ、あったかいですね。」

「そうだな。」

天馬は神童を、子供がぬいぐるみにするように抱き締め、胸に顔を埋めた。

(キャプテンのにおいはあったかいなぁ)

天馬は幸せに頬を緩めた。


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今日はにおいの日らしいです。
においフェチ天馬いいと思います。




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