神童と天馬
2012/01/22 10:18
天馬は、俺のことがすきだ。呼べば嬉しそうに返事して寄ってくるし、霧野がいない日の帰りは天馬と信助を誘うがその時もまた嬉しそうに尻尾振ってる。可愛くて仕方ない。だから、今日こそ言うんだ。
「天馬」
「はい!」
「好きだ。」
場が凍る。天馬がフリーズした。あれ?これはもしかして、俺の勘違い…
「…っ…うええええ…」
天馬が泣き始めた。思考が追いつかない。俺はわたわたと慌てているうちに、天馬が俺の胸に抱きついてきた。
「…キャプテン…おれ…キャプテンのことすきすぎて、もう、ずっと好きで…だから……っ…うわぁぁぁぁぁん…」
天馬は嗚咽混じりに、支離滅裂な言葉を吐き出す。こいつは、俺が思ってた以上に、俺を好きだ。
「天馬、天馬、天馬」
俺はぎゅっと抱き締めてやりながら、背中をさする。天馬は俺にしがみついてわんわん泣いた。
______________
オチなし
prev | next