不知火兄弟
2012/01/21 21:05

※流血表現、えぐい



ぐち、ぐち、ぐち
嫌な音を立てながら、傷口を舌で抉る。まっすぐな傷に沿って舌で舐め、酸素に触れて固まり始めた血を掬う。それを味わいながら右手にカッターを持って、大事な兄の腕にまたひとつ傷を付ける。

「影二はオレの血が好きだねぇ?」

兄は弟の頭を撫でながら笑った。目の前で自分の腕をカッターで切られながら、笑って居るのだ。

「うん。オレと同じ味がする。と〜ってもおいしいんだ。」

弟も同じように嬉しそうな顔で笑った。頭を撫でる兄の手は温かい。血が通ってる温かさ。

「それに、切ったときの兄さんの表情すごくそそる。」

ちゅ、弟は兄の唇に触れるだけのキスをする。これは小さい頃からの2人のスキンシップ。

「ハッ…変態め。」

「お互い様でしょ〜」

兄は見下すように弟を笑う。弟はそれを見て更に嬉しそうに笑う。弟が兄の腰にすり寄り、股間に顔を埋めれば、頬には堅くなった欲の塊が当たる。

(だってオレたち2人で1つだもん。)




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わかりにくいけど切られて勃起幻一



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