拓天がキスするだけA
2012/01/18 17:00


ちゃぷ…とお湯を掻き分けながら、神童は天馬にすり寄る。後ろから抱き寄せ、耳にキスする。ちゅ、というリップ音が神童の家の広い浴室に響き渡る。

「んっ…キャプテン、」

「天馬ぁ…っ…」

天馬が振り向けばそのまま両頬を捉え、唇を舐める。神童を誘うように天馬が口を控え目に開くと、神童はすかさず舌を天馬の口内へ侵入させた。
浴室に響くリップ音、のぼせる身体、2人の熱は徐々に増していく。

「んっ…ふ……ぅん…」

止めどないキスに、天馬は苦しくなる。しかし神童は金管楽器で慣らしたのか器用にキスの最中に鼻で呼吸しているのか全く止めようとはしない。むしろ舌で天馬の口内をなぶり、エスカレートする一方だ。

「んんん…っ!んぅう…!」

天馬はとんとんと神童の胸を叩くが、全く止めない。むしろ顔の角度を変えながらより深くキスできる場所をさがしている。

「んっ、んん!んー!」

痺れを切らした天馬は、神童の胸にやっていた手で、大きく水面を叩く。バシャンッと大きく水が跳ね、神童と天馬の顔にかかる。特に鼻で呼吸していた神童は 鼻に水が入ったようだ。

「ゲホッ…ゲホッ…っう…鼻に…」

ようやく離れた神童に、天馬は笑みを向けはしなかった。神童の顔がひきつる。

「キャプテン…」

「て…天馬………」

この後神童はベッドでお預けを食らうのだった。





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