天馬と誰か
2012/03/28 01:25


「おれが女の子だったら?そうだなー…」

天馬はうーんと唸りながら、眉根を寄せた。

「まずはやっぱりキャプテンが気になっちゃうと思う。でもさ、キャプテンてやっぱりモテモテだし、おれが女の子ならお話することだってできないと思うんだよね。」
バレンタインに大量のチョコをもらっていた神童を思い出しながら、困ったように眉を下げた。

「そうなると剣城かなーって気もするけどさ、剣城女の子苦手そうじゃん?女子のおれが話しかけても無視されそう…。」

女の子どころかサッカー部員とすらあまり話さない剣城を思うと、天馬は溜め息をついた。
その後も、「狩屋はダサいし」とか「輝は俺よりかわいいし」とか「浜野先輩は優しいけど恋人未満」とか「倉間先輩はおれと関わらないだろうから論外だし」と散々と好き勝手言った後、天馬の表情が急に明るくなった。

「決めた!おれ、女の子だったら三国先輩とお付き合いしたい!」

天馬は恍惚としているようにも見える笑みを浮かべた。

「優しいし、料理上手だし、包容力もあるし、男のおれから見てもかっこいいし、すっごい理想だな〜。」

ピンクのオーラを放ちながら語る天馬に、その場にいた(天馬に好意を寄せる)数名が凍り付くしかなかった。


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信助は女の子でも友達だよ!




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