Rainbow | ナノ
今日は、悠太くんと祐希くんの誕生日だ。あらかじめ用意しておいた、可愛いラッピングのしてある2人へのプレゼントを鞄の中に入れたのをきちんと確認をして家を出た。
2人とも喜んでくれるといいなあ。


「おはようございます」

「おはよう、春ちゃん!」


春ちゃんは、今日悠太くんと祐希くんの誕生日ですねと言ったから、そうだね、と返事をした。早く二人の喜ぶ顔が見たくて、わくわくしてた。
学校につけば、二人と会ったけどお昼までのお楽しみってことで、まだ渡さなかった。祐希くんは文句言ってたけど、悠太くんは柔らかく笑って待ってるねと言った。


「じゃん!プレゼントだよー」

「ありがとう」

「どうも」


二人は、ラッピングのされた袋を開けた。
どうしようか迷った末に、RPGゲームの猫さんのストラップ。悠太くんは黄色で、祐希くんは黒色の猫さん。可愛いでしょ、と言うと、悠太くんはもう一度ありがとうと言ってくれた。祐希くんからは返事がなくて、気に入らなかったのかと思うと、ぽんぽんと私の頭の上に手を置いた。


「お誕生日おめでとう!」


普段、あんまり表情にしない二人が笑って、私も笑って、春ちゃんも要くんもちーちゃんも笑った。


Happy Birthday 6/20


「はい!ゆっきー、ゆうたん。俺からの誕プレ!」
「なんですかこの不細工なの」
「ブサカワってやつ!」
「僕からは、ドーナツです。作ってみました」
「相変わらず上手だね、春」
「で、要は?」
「お前その態度どーにかしろ。・・・ほら」
「ハンカチ、ですか・・・・・・はあ」
「おい、それ返せ今すぐ」
「ありがとう要、大切にするよ」
「よーし!今日はパーティーだね」
「要っちの家!」
「なんでだよ!」
「要ママの手料理食べましょう」
「なんでお前が仕切るんだ!」



0628
大遅刻の誕生日編。ここでは、まだ登場していない千鶴がいますが気にしないで下さい。ヒロインと悠太と祐希しかちゃんとした台詞ないですけど気にしないで下さい(←)

お誕生日おめでとう!