neta | ナノ
「よし、鬼ごっこをしよう」
「なんで！？」
「黙れ名前。じゃんけんをするぞ」
「いやいやいや、黙れじゃないでしょ！？」
「名前うるせぇ」
「いや、だって鬼ごっことか…え！？」
「ちなみに時間切れの時に鬼だった奴は罰ゲームだ」
「いやいやいや。どう考えても私と黒子不利じゃん！？」
「…名前よりは体力あります」
「意地張らなくていいんスよ、黒子っち」
「黙ってください黄瀬くん」
「ねー、もうじゃんけんしよーよ」
「そうだな」
「ごめん、私抜ける」
「抜けるなどなしなのだよ」
「そんな決め顔で言うな、意味分かんないよ緑間」
「真太郎の言う通りだ。強制参加だ」
「横暴！」
「はい、じゃーんけーん…」

・
・
・

「ええええ！？お、俺っスか！？」
「ドンマイ、デルモ」
「青峰っち馬鹿にしてるっスよね！？」
「ドンマイ、わんこ」
「え、名前っち！？」
「1分数えたらだぞ、涼太」
「は、はいっス」
「絶対に私のところに来ないでね」
「え」
「お願いね」
「名前っち可愛い！」
「卑怯ですよ」
「黄瀬だけでもこっちの味方にしないと…」
「あぁ、名前狙われてますからね」
「そうそう…って、え！？そうなの！？」
「そのための鬼ごっこですよ…あ」
「なにそれ」
「僕が言ったって言わないで下さいね」
「いや、詳しく…あ、あれ！？黒子！？」
「とりあえず隠れるか、黄瀬くんの所に行った方がいいですよ」
「え、黒子どっから喋ってんの！？」
「ほら、黄瀬くんに捕まった緑間くんが名前を探してます」
「わ、わわわ！ちょ、黄瀬どこ！？」
「呼んだっスか！」
「わ！？え、怖っ！」
「名前っちに呼ばれればどこにでも…！」
「ね、一緒逃げよう！」
「え？いいんスか！？」
「うん！とりあえず、隠れよう！」

12/08/28