111 | ナノ
※高校生設定


「ね、すぐ戻ってくるから…」
「…やだ」

さっきからこのやり取りの繰り返しだ。
数馬が私の家に来たから、飲み物を出してあげようと気を使ったのに…。
ぎゅう、とずっと抱き締められていて、ちょっと暑苦しい。

「ちょっとだけだよ。5分だけ」
「5分も、だよ」

はあ…。もう、この子何とかしてよ、。

寂しがる
まあ、可愛いけどさ、

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