111 | ナノ
※22巻ネタバレ


アレンが消えた。ノアと一緒に。そんなの嘘だ、きっと何か理由があるんだよ。そう周りに言っても誰も聞いてくれなかった。アレンは裏切るようなこと絶対にしない。私はそう思ってる。神田が消えて、アレンが消えて、ラビもブックマンも行方不明で…。どうしよう、どうしたらいいの?もう、私たちエクソシストが負けちゃうシナリオが出来上がっちゃったの?みんな、…みんな消えていく、私の目の前から。きっと私は一人になったら駄目になっちゃうよ?ねえ、聞いてるのアレン、神田、ラビ。私、一人で生きていける自信なんてないよ。私は何のために戦えばいいの。もう、何も分からない。見えないよ。全部、真っ暗だ…。

名前は一人じゃありませんよ。
なに泣いてんだ、アホが。
ほーら、俺たちがいるさ。

いないよ、どこにも。

僕たちは名前の前から消えませんから。ね?安心してください。

消えたじゃん。私をおいて、みんな消えた。
嘘つき、アレンの嘘つき。

俺は死なねえって言ってるだろうが

じゃあ、どうして夢幻は…。答えてよ。
神田の夢幻はどうしてあんなことになってるの。

俺らは絶対に逃げたりしない。それだけは信じててくれるか?

信じてるよ、だけど、それ以上に不安が大きいの。
ノアも全員揃って、アクマなんてレベル4ばかりで、リナリーだってみんな怪我しちゃって。
不安で不安で仕方がないの…!バカ、みんなのバカ。


待つ
早く帰ってきてよ…っ。


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