111 | ナノ
「うえーん、弾けないよー!」
「どこが弾けないんだ?」

ピン、とまた指がつっちゃって、いくら練習しても弾けない。
この部分…。と指を指すと、ああそこな、と言って澪ちゃんは簡単に弾いた。
うそ、すごいね澪ちゃん!
そう言って澪ちゃんを見ると、にこりと優しく笑って、名前も弾けるよと言った。

「むりだよ…」
「そんなことないって。あと一歩だろ?」
「うう…。頑張る、」
「ああ、頑張れよ。じゃあ、まずは…」

慰める
澪ちゃんかっこよすぎる!

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