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※原作関係なしの高校生パロ(?)


今日は、いつものメンバーで遊園地に来た。珍しく人が少なくて、いっぱい乗れそう。


「あ、私あれ乗りたい!」

「ええっ!ムリムリムリ!高すぎるよ!」

「いいじゃん、千早。行こう?」

「わ、分かった。名前のために頑張るよ!」


最初に乗るのは、ジェットコースター。ここの遊園地で一番怖いって言われるやつ。私、好きなんだよね、この乗り物。
人はあまり並んでなくて、すんなりと入れた。そこから始まった誰が誰と座るか、という話し合い。千早は私と乗りたいらしく、でも新も太一も私と一緒がいいらしい。うーん、モテモテで困っちゃうなぁ。なんて笑っていると、太一が小突いてきてさっさと決めろ、と言った。決めろって言ったってなぁ…。


「じゃあ、じゃんけんしてよっ」

「はあ?」

「だって、みんなと乗りたいのに選べないもん」


キッ、と睨んできた太一以外の千早と新はふんわりと笑って、そうしようと言った。それで結局、千早に決まった。千早はよしっ、と拳を作っていて、そんなに私の隣に座りたいって思ってくれたことが嬉しくて、そんな千早が可愛くて笑っていると、ぶにっ、と太一に思いっ切り頬をつままれて凄く痛い。なにするの、とつねられたまま言ったけど、目を逸らされて手も離された。


「こ、怖い!」

「大丈夫だよ。楽しいって」

「名前凄いね!私絶対ムリ!」


案の定、高いところから落ちていった途端、もの凄い顔をして大声で叫びだした千早。降りたあと私の耳が痛かったのは言うまでもない。

それからたくさんの乗り物に乗って、お昼には簡単に食べれるものを食べて、別腹としてアイスを食べていると千早と新も一口ずつ交換しよう、って言ってきた交換した。太一もどう?って聞いたけど、別にいいと言ってまた目を逸らされた。そのあとには、優しい乗り物で慣れて、また恐い乗り物とかいっぱい乗って、あっという間に遊園地が終わる時間の30分前。
じゃあ、最後に観覧車に乗ろうよ!と言うと、みんな賛成して、また誰が私と乗るか、なんていう話し合いをしだした。今日ずっと二人で乗るやつそうやってモメてたよね・・・と半分呆れた。結果は新になった。太一とは今日一回も乗れてないな、と思いながらも並んで順番が来る。新が先に乗って、私も乗ろうとするとぐいっと突然腕を後ろに引っ張られた。代わりに千早が私の腕を引っ張った主に押されて入って行った。


「え、た、太一…?」

「ほら、次の乗るぞ」

「あ、うん」


千早と新が乗った次のに二人で乗った。太一ってば急にどうしたんだろう。そっと向かい側に座る太一の顔を覗き込めば、俺だって名前と乗りたかったんだよ、と言った。


回れ回るゆっくりと

お前隙がありすぎなんだよ。と太一は突然言った。よく意味が分からず首を傾げると、新のことどう思ってんだよと言った。新は、大好きだよ。そう言えば、焦ったような顔を見せた太一が可愛くて、笑って友達としてね、と言うと安心したような表情をした。私は太一が男の人として大好きだよ、って言うのはまた後の話。


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空さん、リクエストありがとうございました!なんか、ただの妬きもち太一になってしまって、逆ハーに思えなくなっちゃいました。ごめんなさいっ!
でも、書いていてニヤニヤできて楽しかったです(←)これからも宜しくお願いします(きりっ)