うさぎちゃんはまちがっていない

「好きです!!つ、付き合ってく、くださいっ!」
顔を真っ赤にして下を見ている俺
絶賛告白中。
けどその時俺はあまりの緊張で気が付かなかった。

眼鏡をしていないことを。
彼の顔を見ていないことを。

「いいぜ?」
……?
彼はこんなに低い声だった?
それに制服を着てても分かる筋肉質だったか?
てかなんかどことなくアイツに似ていないか?

俺は烏合君に告白しようとしてるんだよね?
烏合君は…烏合鴉君はどちらかというと中性ボイスでもっと細身のある細マッチョだった気が

慌ててゆっくりと顔を上げると案の定その顔は嫌なほど見覚えがある。

そう彼は俺と対等の位置にいる俺様風紀委員長。俺の最も苦手とする人物のひとり。
《狼煙狼》通称おおかみ

この学園には動物に由来する有名人が3人いる
1人は先程も言った【おおかみの狼煙狼】
次に俺。【うさぎの宇佐美烏兎】
最後に我ら委員長の【からすの烏合鴉】


そして思い出してくれ。
俺は本当は烏合君に告白しようとした。
だけどなんだ?よく見れば狼煙君ではないか

「じゃ今日から俺とお前はコイビトな。よろしく俺の可愛いうさぎちゃん」
いやなんでよりにもよって……
だって狼煙君は来る者拒まず去るもの追わずをスタンスでせ、セフレは沢山いるけど決して恋人を作らないので有名だったはずだ。


……これ狼煙君の親衛隊(セフレ隊)に殺されないか?俺?

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