黒咲和兎。愛染翼。感情。


好きな人
言葉にすることは無かったけど態度で“翼”に表したから俺はそれで十分だと思った
そんな甘い考えをしていた時ある転校生が来た
その転校生は“愛染”より思いのほか面白く徐々にハマって言ったんだ

いつしか“会長”が邪魔になった
だから“彼”を捨てた
邪魔なものは捨てる

そして気づいた
俺が捨ててしまった宝物に

何日も何週間も何ヶ月もかかって気づいた大切な“彼奴”










けど遅かった
“君”はもう壊れていった
俺らは謝った
だがそんな“貴方”は咎めるのではなく不思議そうに問おた

俺らは言葉も出なかった
ずっと甘く見ていたんだ

俺様だけどどこか面倒見がいい“あの方”に
手抜いても許してくれる
謝れば笑って撫でてくれる
【おかえり】って言ってくれる

誰もがそう思った





信用されていたのに俺らは彼を見捨てた
心の支えすら誰もいなく
ただ一人で静かな時を過ごした〇〇は

いったいどんな思いで今を過ごしているのだろう









俺は諦めない
何年かかっても何十年かかっても死ぬまで許してくれなくても謝り続ける。
今度こそ【愛染翼】のそばに居るために



















(愛染翼。黒咲和兎。……心)

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