俺はモノ
「……じゃ俺の恋人として戻れよ。それならいいだろ?」
「は?」
こいつ自分が言っている意味わかってるのか?
ここまで馬鹿だったのか?
仕方ないな、まで言いそうな勢い。言うならば我儘を言ってる彼女に世話をやく彼氏のような言い方
…意味がわからない
そもそもあんなにあのクソまりもの尻を追っかけてたのにこいつと付き合っていたことになっていた?
「いつ俺がお前と付き合った?もし仮に付き合っていたとしてもどこに信用されていない恋人がいる?
信用していない人をそばに置くほど人間は優しい人じゃねぇーんだよ…俺はそんな聖人君子じゃない。甘ったれるなよ小僧」
多分今の俺は狂っているんだと思う
好きだった人に全く信用されていなく
仲間にも裏切られ
一般生徒は関わりを持とうとしない
俺の涙なんかとっくに枯れた
何度泣いたと思う?
枕を濡らし
ベットを濡らし
布団を濡らし
顔を濡らした
悲しみにくれた俺は1人でタチナオッタ
もしそこで小説や漫画なら誰かひとりでも主人公につき宥めていただろう
だけどその役目をして欲しかった人は違う人の元へ
だから俺は修正できないところまで堕ちていったんだ
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