変わらない物語

一つお話をしよう
ある所に美しい天の天女様がいました。
その天女様は銅色の神に恋をしました

けれどその神は天女様を愛してはいなかった
愛したのは突然現れた黒い蝶
悲しみにくれていると初めて銅神から呼び出された
その“お願い”は金の海をなくすこと


実は天女様は立場違いのある金色の海に恋をしていた
諦めていたその恋にあらわれたのがその銅の神
いわゆるマインドコントロール

どうしようと天女は迷い結果裏切る事になったけれど金の海に隠れよと申し上げた
金の海はおおいに驚いた
実は金の海も天女様を愛していたのだ

天女様の涙は金の海の元まで届き
毎晩彼女を包み込みたいと思っていた

美しくも繊細な天女様に金の海はもっと愛が深まった
その愛は海よりも深い
けれど天女様は金の海に愛を囁かない
それは銅の神が天女様の心に居るから

ならば消してしまおうと金の海は等々動いた
闇に染まった罪深い神を己の手で堕とし全てが終わったら告白しようと思った

するとどうだろう。闇の蝶が無礼にも金の海を恋人にしようとした
天女様は慌てた
また奪われてしまう。捨てられてしまう

だから天女様は逃がすまいと金の海にすがり付いた
初めて愛を囁いた。そんな天女様に金の海は驚き喜んだ

それから2人は末永く幸せに暮らし天女様は深い海に溺れていった…



え?闇の蝶がどうなったかって?
ふふ……よく言うでしょ?
「人の恋路を邪魔する奴は、馬に蹴られて死んじまえ」って






あぁ、ちなみにその天女様は金の海と波に愛されいつしか天女様ではなく金銀の月と呼ばれるようになったそうな

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