変わりたい俺

やめて、

「誰だよお前」
恨めしそうに言う金
「……やっぱり銅神よりカッコイイ!!なぁ俺と付き合えよ!!!付き合ったら俺とき、キスしてやってもいいぞ!!!」
頬を赤らめ上目遣いで言う黒蝶

とらないで……

「仕方ないな!!なら……特別に俺からしてやるぞ!!」
顔が近づく

いや………

「やめてっ!!!」
ぎゅっと抱きつく俺
暖かくて俺の大好きな匂い
涙が流れるまた……捨てられるの?
ねぇ、金…
するとそっと抱きしめ返してくれた
「どうした?」
変わらず優しく甘い声

「捨てちゃ……いやぁ。俺が一番金の事好きだもん…おね、がい。いなく……ならなぃでぇ」
今度こそ涙で声が震える
でも逃がさないようにぎゅっと強く強く抱きしめる


「くくっやっと言ってくれたなぁ」
銀からには見えなかったが目を見開きすると笑顔を作った。突然の嬉しそうな声色に驚きはるか上にある顔を見上げると口に柔らかいものが

「好きだよ」
……夢なのだろうか
つい数日までは敵で……彼は敵の総長。俺は副総長
渡り歩くことも隣に立つこともましてや話すこともなかった人

諦めていた恋に偽りの恋が重なり真実の恋は胸の奥へとしまった
言葉を発することも許さないというようなキスの雨に俺は溺れる

そうか…俺はずっとこの金の海におぼれたかった
どこまでも深く深く戻ることのないところまで
永遠に……彼と一緒に溶けたかった








「愛しの銀。お前の願いを……聞かせてくれ」

愛しい声が囁く



















だから俺は言った
「ずっと愛して」


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