変われなかった結末

それからは早かった。
あっという間に元いたチームはmarによって潰された

俺は何度も罵られ何度も殴られた
皆に、総長に
俺は抵抗もせず甘んじて受けた

痛かった辛かった。けどこれが俺が選んだ道
痛む体に力を入れ震えそうな声に感情を入れた
「俺はあなたが大好きでした。愛されなくても好きだったんだ。真っ直ぐな君が、けど変わったことにすら気が付かない“銅神”は……哀れにしか思いません」


……嫌いだ。今の君は

羨ましかった。陣に愛を囁かれ抱きしめられるキスをしてくれる黒蝶が。
……俺が一生経験することができないことを平然と受け止める黒蝶が……羨ましかった。

「よぉ、糞銅神。散々“俺”の女神様をいたぶってくれたなぁ?まぁ、いいお前らんところの銀の天女様貰っていくぜ、後々お前らが犯した最大の過ちに気づいても俺らmarは決して手放さない。全力で潰してやる……よく覚えておくんだな」
腰に手をやり抱きしめられる
優しく頭を撫でちゅちゅと髪にキスをされる
そしてこんな殺伐とした中でも平然と俺の耳元で小さくけれど色っぽく愛を囁く
大丈夫か?だなんて、やっぱり君は誰よりも優しい

そう一生経験することが出来ないと思っていたことを金色の海は叶えてくれた

けど
「おい!!お前カッコイイな!!!俺と遊ばないか!?」
災厄が……また現る
また俺から大好きな人を……トルノ?






「なぁ、お前の願いを……聞かせてくれ」

甘い声が囁く










だから言った
「捨てないで」

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