最後に発した言葉。最後に流した悲しみの1滴

……「お久しぶりです皆さん。私は君達に一言言うために戻りました。安心してください私は後少しで“消えますから”だから最後まで聞いてください。まず誰がどう言おうと真実に変わりはないよ。真実は変わることは無い。決して。過ちを戻すこともできないんですよ。まぁ、今の君たち全員に言ってもわかってくれないと思うけど。それでは【サヨナラ】」













さぁ、戻ろう。
涙が出る前に。
気づいてしまう前に。
さぁ、白い【箱】の元へ。
眠れる場所へ。
誰もいない。
誰も私を見ることのない場所へ。

どうしてそんなに嫌いだったのに貴方は私をそばに置いたんですか…、

私の最後の言葉は風に揺れて誰にも聞かれぬまま誰も知らない場所で短い生涯を閉じた。

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