バスケという人生
俺のバスケ人生は呆気ないものだった。
飲酒運転の事故に巻き込まれ俺の足は使い物にならなくなったのが始まり
それからというもの荒れに荒れてスポーツというスポーツが嫌いになり部活動をしている者には苦手意識が芽生えた。
当たり前だ。人生の大半はバスケで出来ていた俺。それが一瞬で無くなったのだから、
無駄な逆恨みだと思う。元チームメイト達にも会えないし会いたくない。バスケの音やボールも見たくない。楽しそうにやってる奴ら……
どうして?どうして俺なの?
「……他の奴らの方が下手なのに」
言葉に出してみると次から次へとでる負の感情、だから……もっと自分が嫌になる
何度も友人や先輩後輩、部長やマネージャー先生にも面会を勧められたけど俺は拒否
だって、こんな暗い感情を持ったまま他の奴らに会ってしまったら……言いたくないことまで言ってしまうかもしれない。ならば事故に会う“少し前”までの俺が最後でいい
だけど
俺は望んでもいない出来事が起こった……
起きてしまったんだ
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