少年A(A組)
「本好…数学の教科書無くした…貸して…」
「一昨日俺の家に忘れていったでしょ、はい」
「そっちか!家にも学校にも無いから無くしたと思った…よかったーありがとー」
「気を付けなよ」
「ふぁーい…ところで本好、藤の横の男の子って」
「ああ、アシタバくん。そういえば紹介するって言ってたね。今する?」
「今っお願いします!お友達になる!」
「おいで」
「ひゃっふう!」
「アシタバくん、ちょっといい?」
「え、あ、何?」
「おっ竹中じゃん」
「おめーがこっちのクラス来るとか珍しいな」
「あしたばくんに用があってきたの」
「えっ僕?」
「そう!私B組の竹中伊千と申します!あしたばくんとお友達になりにきました!友達になってください!」
「…あの、本好くんこれはいったい…」
「俺の幼なじみ」
「幼なじみです!前々からあしたばくんかわいいなーって思ってて…」
「え!?」
「おい竹中目を覚ませ、コイツは草食系通り越したただの草だぞ!」
「…いろんな趣味のヤツがいるんだな」
「えっいやいやいや、えっ本好くん僕どうしたらいいの!?」
「だから私と友達に…」
「なってやればいいんじゃねーの?」
「え、あ、うん…えーと、明日葉郁です、よろしく…?」
「よろしくあしたばくん!」
「お見合いみてえ」
「あーたしかに」
「おっお見合い!?」
「かーわいー!」
「ええっ!?」
◇◇◇◇◇
少年ASHITABAの未知との遭遇
20120707
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