お使い(ハデス)

お使いなんて要はパシりだ。

「コンコンしつれいしまーす」

「!」

「諸々の書類お届けに上がりましたーあとベッド借りまーす」

だから腹いせに次の授業をサボる決意をした。
足はなんの迷いもなくベッドに向かうが先生の戸惑いの声が聞こえて足をとめ顔だけ先生に向けた。先生がサボリに甘いと言うのは藤から裏を取ってあるからはぐらかしつつ押し切る方向で行こう。

「えっちょっあの」

「あ、角田先生からですその諸々の書類。私はパシられです。ところで先生カッコイいですねお名前伺っても宜しいですか?」

「あ、角田先生から。ありがとう…カッコイいなんてあまり言われたこと無いけど、僕は派出須逸人です。君は?」

「竹中伊千です。ハデス先生、おやすみなさい」

「お、おやすみ?」

藤の言ってたように先生は甘かったので有り難く一番陽向から遠いベッドに潜り込んで目を閉じた。

スリー、ツー、ワン
まるでマジックの様に意識を手放した。



それから起きて最初にみたのは心配そうにこちらを覗き込むアシタバくんの可愛らしい顔で、事故と称したラッキースケベを起こしてしまおうかと寝起きの頭で思ってしまった。


◇◇◇◇◇

眠いです

20120928


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