白い空間。なんにもなくて、ただただ真っ白い空間。そこにオレは立っていた。

夢か

そう意識したとたんに前方から強い風が吹き上げてきて、オレの前髪を散らした。に、さん度まばたきすると、いつの間にか景色が学校の見慣れた体育館に変わっていて、オレは出入り口に立っていた。

 夢でまで部活なんて、

少し微笑ましくなっていると、ポンッポンッと田中、縁下、旭、西谷が体育館の真ん中に現れた。現れる時、本当にポンッと効果音がついていて思わず吹き出す。この部活の賑やかな部員にはなんだかお似合いの効果音な気がした。影山、日向と増え続ける部員に違和感を覚えて、笑いが引く。部員の真ん中に妙な空間があるのだ。そこを凝視していると、一際大きな音を立てて大地が現れた。

、え?

大地が現れたと同時に身体が勝手にみんなの居る所へ走り出して、自由の利かない身体に戸惑う。戸惑いながらも前方を見ていると、嫌なことに気付いてしまった。オレの身体は、みんなではなく大地に向かって走っていた。

 だめだだめだだめだだめだ、止まれ止まれ止まれ!

自覚すると共に速度が上がる。

 なんで、止まれ、やめろ、止まれ、止まれってば!

目が覚めたのは、みんなの視線の集まる中大地に飛びつこうとして地面を踏み切った時だった。





大地←←←←←すがせんぱい
バレー部が大好きでバレー部失いたくない演技派すがせんぱいが本気出して恋心を無視した結果、夢でこういう怖いことになってるといいなって思いました。
こういうの書いといてアレなんですがHQ!!でほもはひた隠し気付かれない系しか無理だなって思いました。ご都合主義に気付いてくれるHSも居なければ感情暴走しちゃう程の幼さもなく、みたいな。潔子さん結婚して下さい。

20121020


d/b/top
「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -