!!主は他界していて最初から最後までマルコの回想。白ひげの利き手は捏造


「お父さんの右腕になるのはあたしなのー!!」

「ちげえ俺だよい!!」

「きーっムカつく!!今日こそそのパイン引きちぎってやる!!頭差し出せ平伏せ跪け!!」

「んだとてめえやれるもんならやってみろぃやられる前に達磨にしてやらァ!」

「グララララ、俺ァ左利きだ」

「はっまじかよい?」

「マルコ右腕がいいんだよね、いいよあたし左腕になるよ譲ってあげるあたしってやっさしーちょう弟思いなお姉ちゃん!」

「何バカ言ってんでぃ俺が譲ってやるだから伊千は右腕やっとけ!」

「バカって言った!マルコにバカって言われた!あたしの方が知恵まわるのに!」

「俺の方が知識はあるよい!」

「そのご自慢の知識活かせないくせに威張ってんじゃないわよ!」

「うるせーこれでも十分オヤジの役に立てるからいいんだよい!」

「あたしの方が役に立つわ!」

「俺だ!」

「グラララ、その辺にしとけおめえら」


ハッと目が覚めた。今のは、夢…か。ずいぶんと懐かしい記憶だ。
血は繋がっていないが姉弟のように育った伊千と、当時まだ小規模だった白ヒゲ海賊団に入って間もない頃だったように思う。
俺らは二人してオヤジに惚れ込み、互いに内緒で各々コッソリ入団を申し込んだのだ。モビーが出航する日の前夜に互いに話がある、と言い出し俺も伊千も二人して同じことをしていてとても呆れたのを覚えている。普段からよく笑う伊千が、苦しい腹筋痛い助けて、と言うほどに笑っていた。
翌朝二人でモビーに行ったとき、船員全員がまるでいたずらが成功した子供の様なにやけた顔で俺らを迎えたことは多分一生の笑い話だ。

伊千とは入団半年ぐらいで死別した。

背後を取られた俺を庇って上半身と下半身に真っ二つ。人間不思議なもんでそんな状態でも少しは喋れた。後ろ傷じゃないから堂々と死ねるわ、と血を吐きながら最期まで笑っていた伊千は綺麗だった。
アンタを守れて良かった、伊千の人生最後の言葉を聞いたとき、グッとこみ上げてくるモノがあったけれど、泣くのは最期まで笑っていた伊千に失礼な気がして泣けなかった。
よくケンカしたことや、二人で悪事をして怒られたこと、下らないことで笑いあったこと。一つ一つを紐解くように思い出しながら船尾を陣取っていた。その時何人かに励ましの声を掛けられてようやく俺は遺される事を理解した。死ぬことに恐怖は無くなっていた。




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誰だお前、マルコじゃねえな…
消化不良…

文をぐだぐだ長く書いてしまうので簡潔に簡潔にを目指しました。向いてないと思いました。

20120229

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