以前の日記に載せていた妄想文の一部です。パラレルとエロ多め。

春の妖精さん(呂遼パラレル)

2005/03/30

※妖精さん予備知識

「ぶんえん」は妖精さんです。
身長:リンゴ5個分
体重:リンゴ3個分
(パクリ)

じゃなくて
・身長185_
・雪見大福に入ってるミニナイフが得物
・自分の事を「りゃお」と呼ぶ
・いっしょうけんめい武将言葉で話すがひらがな
・超敏感
・好奇心旺盛
・おともだち妖精に「ほうせん」君がいる
・魏の征東将軍との関係は不明

ほうせん君は超偉そうな妖精さんです。
野獣と呼ばれた例の彼との関係は不明です。
口癖は「死ねぇい!」




よく晴れた春の朝。
朝露でぬれた道を、ぶんえんとほうせんくんはおさんぽ中です。
コンクリートの脇には白いちいさな花があいさつするように開きはじめています。
ほうせんくんがおもしろがってきみどり色のはっぱを引っ張るので、みずたまが降り注ぎます。それが楽しくてふたりは声をあげて笑いながら歩きました。

「きょうはどこ行こうな、ぶんえん」
「てんきがいいからとおくまで!」

ほんとうにいい天気でした。
すこし湿った土の上を風がゆるく吹き、ほんのり甘い花の香りを運んできます。おひさまは優しくまぶしい光をなげかけ、上を向くと自分のまつげがキラキラと光って見えました。

「ぶんえん、犬!」

ほうせんくんが指さした方向からビーグル犬がやってきました。背中の茶色の毛も金色に輝いています。とてもあったかそうでふたりは駆け寄ります。

「おい犬!ちょっと乗せろ!」
「のせてくだされ!」

ビーグル犬はその場にすとんと腰をおろしてくれました。

しばらく乗せてもらってあったかい毛を撫でたり背中からしっぽまでをすべりだいにして遊びました。
遊ばせてくれたお礼にいちどずつ、ほっぺを舐めさせてあげます。
妖精はつめたくて甘い味がしておいしいのですが、食べちゃだめだということを動物たちはちゃんと知っているんです。

「犬、このへんでおもしろいとこあるか?」

ビーグル犬は顔をちょいちょいと丘の上に向けました。

「あっちか、行くぞぶんえん!」
「いぬどの、ありがとう!」

ビーグル犬はしっぽをふって笑顔のふたりを見送ってくれました。

ふたりは丘をかけ登ります。さわさわと吹き下ろす風に、とてもいいにおいがまざりはじめました。

甘くて、すっぱくて、どきどきするにおいです。

いいにおいは、丘のてっぺんからただよってきます。ふたりは一気にかけのぼりました。

「わあ…っ」

ふたりが目にしたのは、一面のいちご畑。かわいいみどりのはっぱとまっかないちごが、おひさまの光を受けてピカピカ光っています。

そばに寄ると、ますますいいにおいが強まりました。あいさつすると、いちごたちはほこらしげに葉をふるわせます。

「うまそうだな」
「おまちくだされほうせんどの。…いただいてもよろしいか?」

いちごたちはぶんえんの言葉に実をゆらしました。食べてほしくて、いいにおいをふりまいていたのです。

ふたりは自分たちの顔ほどもあるまっかに熟れた実を、ひとつずつもらって夢中でほおばりました。

ふと顔をあげたほうせんくんが、笑いながらぶんえんのほおを指さします。

「ついてるぞ、ココ」
「えっ」

あわててゆびでこすりましたが、てのひらにもいちごの甘い汁がついていたのでますます汚れてしまいました。

「ばかだな。ちょっとうごくなよ」

そう言うとほうせんくんはぶんえんのほおをぺろりとなめました。
そしておどろきます。

ぶんえんの甘さといちごの甘さが混じって、なんだかとってもおいしい味がしたのです。

「くすぐったい」

肩をすくめてぶんえんは笑っています。
もっと味わいたくなったほうせんくんは、こんどはあかい果汁でぬれたぶんえんのくちをぺろんとなめました。

「ほうせんど、んんっ」

びっくりしてくちをあけたところに舌をさしこんで、なかもなめてみます。あまりのおいしさに、ほうせんくんはうれしくなりました。
ぶんえんもおなじだったようで、ほうせんくんがはなれようとしたとき、ちょっと残念そうな顔をしました。


おなかがいっぱいになったふたりは、手をつないで帰りました。
まだいちごの甘さがくちに残っています。


でもいちばん甘かったのは…



夕焼けが近い西の空は、オレンジとピンクにかわりはじめます。
ふたりの顔もピンクなのは、夕焼けのせいだけではないみたいです。









あははは!なんじゃこりゃ!
どうしても最後まで清く終れない(笑)
妖精さんとかって、ある意味ホストパラレルよりへんたいぽくないですかねぇ?(笑)


↑の画像は百均で水彩絵の具買って着色。
この頭身で髭はどうなんだろう(^^;)




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