C
Side→Shiki
「ケイスケっ…!!!」
アキラが真っ赤な目で俺を見ていた。
俺は日本刀を抜刀し、アキラの上にいる駄犬目掛けて刀を振り下ろした。
「ケイスケ!!!!」
アキラが大声を出し、駄犬の前に憚った。
「…アキラ…」
「…何してんだよ…!やっていい事とやっちゃいけない事、区別つくだろ!!」
「…っ…」
アキラに凄い剣幕で睨まれ、俺は渋々刀を納めた。
アキラはこの緊迫した空気から開放されたという安心からか、ヘナヘナと床に座り込んでしまった。
「…貴様っ…アキラには指一本触れるなと言ったはずだが…!」
「…シキさんは…!っ!」
駄犬が何かを言おうとしていたが、俺はその言葉を聞く前に殴っていた。
目の前で展開される意味不明なやりとりにアキラは目を白黒させている。
「…一から説明してもらおうか…。」
***
「要するに、シキがケイスケでケイスケがシキになったってことか…。……どうしてもっと早く言わなかったんだよ。」
「ゴメンネ、アキラ。」
「悪かった…。」
呆れたような目で俺と駄犬を見たアキラは溜息をついた。
「…待て…じゃあ俺は朝ケイスケにキ、キスしたってことか!?」
恥ずかしそうに俯くアキラ。
「…それで?元に戻る方法はないのか?」
3人で黙り込む。そんな方法がわかっているのであればすぐにでも元に戻っている。
暫くして、アキラが手をポンと叩き提案した。
「…もう一回同じことをしてみたらどうなんだ?」
「…それもいいかもしれんな。」
「で、でも待ってください!!それだと頭がまた痛くて死にそうになりますよ!!」
駄犬があの時のことを思い出して身震いしている。
「痛いのは一時的なものだろう?やってみるしかなさそうだな。」
俺たちは外に出た。
***
「じゃあいいですか!俺はいつでも大丈夫です!!」
「避けたら貴様の命はないと思え!」
朝と同じようにスタンバイする。
駄犬は座り、俺は全力で走った。
ゴンッ!!!!
凄まじい音がしたかとおもうと朝と同じあの頭が割れるような感覚になりうずくまる。
「…シキさん…?…ハッ!戻ってる!!戻ってますよ!!」
俺は自分の手を見た。
確かにそれは紛れもなく俺の手だった。
身体がいつもの感覚に戻る。
隣を見るとアキラが俺を見てにっこりと微笑んだ………
あれから俺は駄犬を散々殴り、二度と家の中を覗かないと約束させて分かれた。
家の中に入るなりアキラが俺に抱きついてきた。
突然の行動に固まる
「…よかった…本当によかった。」
「…心配かけて悪かったな。」
アキラの頭を撫でてやるとアキラから急に口付けをしてきた。
「…随分と積極的だな…。」
「…んっ…俺、正直ケイスケに無理矢理迫られた時、怖かったんだ。いつものシキはあんなに無理矢理なことはしないから、俺はただされるがままになってたんだ。」
「…全く、あの時は本当に焦った。」
そう、あの時、たまたま家の中を覗いていたから二人の異変に気づけたが、もし見ていなかったら……想像もしたくない。
よく見るとアキラの手は俺の服を掴んだまま震えていた。
「…でも、あの時まさかケイスケが日本刀を持ってくるとは思ってなかったからな。」
俺としては普通のことだったが、事情を知らないアキラからしてみれば駄犬が日本刀を持っているという異様な光景が完成しているのだ。
「…アキラ」
「何だ?」
「それ以上の事はされてないか?」
「…あぁ…多分。」
あの時は恐怖で何も覚えていないらしい。
俺はそれを調べるためにアキラのシャツを脱がせた。
「……」
「…シキ?どうした?」
「駄犬め…こんな所に印をつけたのか…」
アキラの首元に2箇所鬱血痕が見られた。
アキラは全く気づいていないようだった。
「…っと!わわっ!ちょっ!シキ!!」
「じっとしていろ。…付け直してやる。」
「いい!いいから!…っ…ぁ…」
アキラを押し倒し、駄犬の付けた印のところを強く吸うと、アキラは甘い声を漏らした。
「…何だ、感じているのか?」
「…ちがっ…ぅ…ただくすぐったいだけ…だ…!」
とてもそうとは思えないのだが…
アキラは耳まで真っ赤にしている。
「…怖いか?」
「…へっ?」
俺が聞くとアキラは首を横に振った。
「…怖くない…」
そう言ってアキラは続きを求めるように俺に口付けをしたのだった……………
end
うわ…長かった…そして意味不明&ダラダラ…
ごめんなさい!
シキ、ケイスケ入れ替わり話、完結でございます!
何だよ、結局ラブラブして終わっちゃったよ!的な(笑)
最後の締め方、これはないと思います。
…でも…ひとついいでしょうか?
…ね む い ん で す!!!orz
おそらく、この作品は修正してもう一度アップすると思われます!!
2009.07.25
_
[*前] | [次#]
topに戻る
topへ