補習授業1
3年Z組は個性豊かなメンバーが集い、それはそれは楽しいクラスではあるが、それと同時にこのクラスは学年一のおバカクラスでもある。
ある日、銀八はバカ校長…もとい、ハタ校長に呼び出しを喰らっていた。
「なんすか校長。またウチのクラスの連中が何かしでかしましたか?」
「何かしでかすのはいつもの事じゃろう…先日の体育の授業中でのバックネットの破壊、机に大量のシール貼り…「それで?用件はなんすか?」
話が長引きそうだったので、途中で口を挟んだ銀八。
そんな態度にイライラしつつも校長は本題に入った。
「何を隠そう、3Zは学年一勉強が出来ん。」
「…校長…何を今更っ。」
「そこで、今日から2週間、放課後に補習授業をしてもらう。」
「ままま待ってください!放課後はダメです!ジャンプが読みに行けなくなります!」
「坂田先生、悪いが君の個人的用事よりも生徒を最優先してもらわんと困るのじゃ。」
銀八は虚しく同意するしかなかったのだった。
*****
という事があり、今に至る。
「せんせー、私帰りたいアル!」
「神楽ァ、俺だって帰りたいんだぜー。…というか…第一お前らが頑張って勉強しねぇからこんな事になってんだろーが!!
まぁこのままだと、校長の話によっちゃあ、これからもずっと補習授業が放課後に入るからな。」
「先生!いくらなんでもひどいですよ!」
新八が食いついてくる。
「志村ァ、連帯責任だ。」
「単純に校長はアンタを虐めたいだけだよ!!」
「まーまー、ここは力を合わせてなんとしてでも補習継続を避けようじゃないか!」
近藤がやたらと燃えている。
「いや…ゴリラ…お前が一番足を引っ張ってんだからな…」
こうして3Zメンバーは、なんとしてでも『補習継続』を阻止すべく立ち上がったのだった…………が…………
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