風紀委員会1


放課後……

銀魂高校…3F風紀委員室…


今日も近藤、土方、沖田、山崎はここにいた。

委員長の近藤、副委員長の土方は熱心にあることについて話し合っていた。…それは……


「桂の長髪なんだが…どうも気にならないか、トシ。」

「俺も気になってしょうがない。」

「だよな。…ひょっとして桂ってホントにヅラなのだろうか?」

「…んなわけねーだろ。確かにいつも銀八が『ヅラを取れ』ばっか言ってるけどな。」


そう、3Zのなにげに学級委員長である桂の長髪についてである。
風紀委員室に置いてあるお菓子をバリバリ頬張りながら、沖田も同調する。

「あぁ、桂の長髪は気になりまさァ。なんでしたら俺が桂を捕まえて身動きをとれなくして髪をばっさり切って注意してあげまさァ!」

「…総悟、それは【注意】というよりもむしろ【恐喝】だ。……まぁ、近藤さん、ひとまず明日桂を此処に呼ぼうぜ。」

「なんでィ!土方さんだって【注意】しようとしてるんじゃねーですかィ。」

「ばっ!お前!俺の『呼ぶ』というのはお前と違って【恐喝】じゃねぇよ。」


ちぇっ!と言うと、沖田は昼寝をしだした。




*****
次の日の放課後……

桂は風紀委員室にいた。

「…それで?何だ、俺に用があるのか!…消しゴムは貸さんぞ!」

「誰もんなこと言ってねぇよ!!……今日ここに来てもらったのは他でもない、お前の長髪の事だ。」

土方がそう言うと、桂は驚いた顔をする。

「俺は挑発などしていないぞ!…どこの態度がお前たちにそのような誤解を招いたんだ!なぁ!教えてくれ!!」

「何言ってんだ!『ちょうはつ』は『ちょうはつ』でも俺達が言ってるやつは『長髪』のほう!」

「だから!『ちょうはつ』と「土方さーん、コイツ馬鹿なんだから『長い髪と書くほう』って言えばいいじゃないですかィ。死ね土方。」」

「テメェが死ね総悟。……まぁ、そっちの長髪だ。」

「それがどうした。」


桂に自己意識はないらしく、けろっとしている。

「お前の長髪が気になるんだよ!」

「なんだ、土方くん、そんなことか。…君も伸ばせばいいだろう。」

「俺が言いたいのはそんなことじゃなくて……「まぁ簡単に言えば、テメーの長髪が邪魔でしかたないって事でさァ。」


土方の言いたい事を代弁する沖田。


「俺は断じて切らぬぞ!」

「んじゃあ俺が切ってやろうか?」

そう言って桂の元にハサミを持って近づく沖田。
その表情は桂にしかわからないが、桂の表情を見るかぎり殺人的な顔をしているにちがいない。

『こ、殺される………!』


桂が死を覚悟したとき!


ガラガラ……


「アレェ?タイミング悪い時に来ちまったかぁ?オィ」

「先生ェ!!!」

「どどどどしたの?ヅラァ!」










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