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「…いきなり…だなっ……っ…ぅん…」

ベッドに組み敷くとシキが口付けてきた。
普段よりも熱い舌がアキラの口内を這う。
角度を変え更に深く交わるとどちらのものかわからない唾液がアキラの顎を伝う。

口に広がる酒の香りにまた頭がクラクラしてくる。

「…ん…っふ…」


シキが唇を離すと今度はアキラが噛み付くようにシキに口付ける。

「…随分と貪欲だな…」

「…っん…酔ってるからだ…」


全て酒のせいにするつもりのようだ。

シキは必死になるアキラの頭を撫でながら、もう一方の手をアキラの脇腹を撫でた。それだけでビクンと身体を震わせる。

手でアキラの感じる場所を撫で上げれば鼻から吐息が洩れた。

乳首を摘むとアキラがシキの腕を掴んだ


「…アキラ、ここ触られるのが好きだろ?」

そう言いながら揉み潰すように触れれば観念したかのようにアキラの手が離れた。その手で顔を隠す。


「隠すな」

「…ぁ…、い…やだ…」

こんな顔、見られたくないから、などと言って頑なに顔を隠すその手を強引に引きはがすと、そこには目を真っ赤にして潤んだ目があった。


「見る…な…」

「随分と反抗的な態度を取るのだな。」

シキは笑いながら胸の愛撫を再開させる。


触れているうちに次第に赤く色づいたところを舐めあげると小さな悲鳴が聞こえた。



「…シキ…、ゃっ…ぁ…」

身体の中心に熱が集まるのがわかる。
身体をよじると、シキが自分の身体をアキラの足の間に滑り込ませ阻止した。


「…もうこんなにして…」

空いた片手でアキラの中心に触れると嬌声が洩れた


「シキ…、ッ…、アッ、アッ!」

布越しに摩るとアキラの口から断続的に声が洩れる。
胸と下半身との愛撫にただ声を上げる事しかできなかった。


素早くズボンを下着ごと抜き取り現わになった自分のモノを見てアキラは愕然とした。

「こんなに濡らして…胸だけでイけるんじゃないか?」

「…っ…ちがっ…」

アキラの先走りを塗り込むように上下させると、快感からか、アキラの頬を涙が伝った。


「シキ……」

「…何だ」

「…っ…も…ぅ…」

「…胸だけでイクのか?とんだ淫乱だなお前は」


だが、途中でアキラのモノを触るのを止めて、先端のほうをギュッと握り締めた

「…アッ…!?」


アキラが目を大きくしてシキを見たが、無表情のシキは先端の戒めは解かないまま胸への愛撫を再開させた。


「嫌だ!!シキ…お願いだから……」

怖いくらいの射精感に腰が震える。
シキは口を吊り上げてアキラを見る


「ねだってみろ。ちゃんと言えたら戒めている手を離してやろう」

「…っ……!」

顔を真っ赤にして睨むアキラを見て何とも言えない高揚感で満たされる。


「……イかせて…くださ…い…っ」

「いいだろう」


握っていた戒めを解き、強めに乳首を抓るとアキラのモノから白濁が噴き上げた。
顔まで己の精液が掛かり、強すぎるほどの吐精感でぼんやりしていたアキラの足を持ち上げ、指を突き入れた


「…なっ!?」

「お前はいいかもしれんが、俺はまだだ。」

達したばかりで敏感になっているにも関わらず、そんなことはお構いなしで指の本数を増やしながら解していく。
達したばかりだというのに再び熱を持ち始めた自分のモノを見て、アキラはげんなりした。


「また硬くして…」

「…るさい…」


口には出さないが、アキラは次にくる快感を待っていた。大好きな人で満たされたい………



「……も…いいから…」

「…アキラ」

「…早くっ…」

「可愛い事を言う。」

シキは指を引き抜くと自分の勃ち上がったモノを入れ替えにズブズブと埋め込んだ。


「…きつい…な」

内臓を引き裂かれるような痛みに顔が歪むアキラ。そんな様子を見てシキが口付けた。

「…気休めにしかならないかもしれないが、」

そう言ってシキは律動を開始した………





痛みが快感に変わるのに時間はかからなかった。

「…んあっ!っ、んっ…!」

「…いい…か?」

「…きもち…いい…」

普段は絶対にこんな事は言わない。やはり酒のせいなのか……


「…シキっ…もっと…」

「…ッ!」

ねだるように脚を絡ませてくる。
もう…お互いに止まらなかった。


「…シキ…ク!…もう…っは、イク……!!!!!」

互いの腹の間を生暖かい精液が飛び散る。その締め付けによってシキもアキラの中に熱を吐き出したのだった……………







互いに繋がったまま、息を整えていた。


「…アキラ…」

「………。」


揺さぶっても無反応。

「気を失ったか…?」

アキラの身体から自身を抜くと、吐き出した精液がシーツにシミを作った。
汗でぐちゃぐちゃになったアキラは…淫靡だった。

いつまでもこうして見ていることはできない。シキはアキラを抱き抱えると風呂場に向かった……………








「…俺はっ!!そんなこと……」

「俺が嘘をついて何の得になる?よし、また飲むぞ」

「…冗談じゃない!!誰が飲むか!!」



次の日、散々アキラに怒鳴り散らされたが、シキは全く後悔していない。
寧ろこの状況を楽しんでいるようだ。
アキラはそんなシキを見て、複雑な表情になった…………………






end


久々の裏でござります←
リクエストの「酒飲み」「言葉攻め」「とにかく裏モノ」で書きました!
性描写、久しぶり過ぎて、書きながら妙にドキドキしましたww
こんな感じでいいですかね?
なんだかんだ言ってがっついてるシキが大好きだったりしますww

最後までお読みくださり、ありがとうございました^^

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2010.11.7


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