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ベッドに放り投げられ、スプリングが鈍い音を立てた。
痛みこそなかったものの、そのあとすぐに頭上に纏められた腕のほうが痛かった。


「捨てられた?いつ俺がお前を捨てた?お前が嫌だといつ言った?」

質問攻めに遭い、バツがわるそうにアキラは顔を背けた。

「俺は他の奴には全く興味がない。お前はまだそれがわからんのか?」

首筋を強めに噛まれ、小さな悲鳴が上がった。


「ん、やだ…って、」

「お前が嫉妬するのを見るのも面白かった」

「…悪趣味…っあ!!」

急に乳首を摘まれ声が上擦った。


「そもそも俺が浮気などするとでも思ったのかお前は?」

強引に唇を塞ぎ獣じみたキスをする。
抵抗できないアキラはシキにされるがままになっていた。

歯列を割り舌を絡めてやるとアキラから甘ったるい吐息が漏れた。

「…っふ、ぅ、はっ、」


今の今まで沸々としていた怒りがシキによって抑えられ、怒りとは違う甘い感覚が全身を支配した。
抵抗するのを止めたアキラだったが、表情はムッとしたままだ。


「まだ怒ってるのか?」

「…別に。ただこの状況に至る過程が意味不明だ。」

「これは詫びだ。ここまで目を腫らせて泣いていたのだからな。代わりに…気持ちよくさせてやる。」

そう言ってシキは服の上からアキラのモノに触れた。


「んっ…、ホントに今するのかっ?」

上擦る声をなんとか抑え、アキラが聞くとシキが答える代わりに服を一気に脱がせた。


「何だ、もうこんなにして…」

「み…みるなっ…」


先程のキスで反応し始めたアキラのモノを見てシキはクスリと笑った。
緩く擦るとアキラの身体が震えた。

「っは、く、っ…」

片手で乳首とアキラの中心を攻められて、塞ぎきれなかった声が漏れる。
しかし、シキの手によって昇り詰めていくが、決定的な刺激が足りなかった。シキはわざとそうしているのだ。

「…しきっ、そ、そうじゃなくて…」

「…どうしてもらいたい」

これは言わせる気だ、と悪魔的な笑みを見せるシキを睨み誰が言うもんかと唇を噛んだが、身体はそれ以上に貪欲だった。


「…もっと…よく…しい…」

「聞こえんな」

「…もっと強くして…ほしい…」

シキは満足顔でアキラにスパートをかけるように強弱をつけてする。
先程とは違う強い刺激に頭が追いつかず、ただ喘ぐしかない。


「あっ、んんっ!はあっ、…シキ、出ちゃ…ッ…、ああっ!!…っ…」


頭がスパークし、真っ白になる。
シキの顔と手と、自分の身体に白濁がかかったと理解したのはそれから数秒後だった。
大きく呼吸をして息を整えるのと同時に罪悪感が広がる。

「…はっ…ごめ…」

シキは呆れたようにアキラを見ながら、自分に飛び散ったアキラの白濁を指で舐め取った。その姿にアキラはドキリとさせられる。

シキはスーツを脱ぎ、ネクタイを緩めてベルトのズボンを抜き取った。


「指、入れるぞ」

アキラのモノを指に絡めて指を2本突き入れた。


「…シキ、待って…って、」

「いいからお前は喘いでろ。」

シキは何かを探すように指を動かした。そして、ある一点を引っかくとアキラが甲高い声を上げた。

「ここか」

「やだ、っ、あっ…」

本数を増やし、指がスムーズに動くようになったのを確認して、シキは自分のモノを取り出した


「待てって…っぅ…っ!」

「…力抜け」

何度身体を交えても慣れない感覚にアキラは息を詰めた。
少しずつシキのモノが入ってくる感覚に顔が赤らんだ。

「…大丈夫か…?」

「…うん…」

知らない間に流れていたアキラの涙を舌で舐め取り、腰をズズッと引いた。
何とも言えない感覚がアキラを襲った

「んっ…、っは」


再び奥まで腰を進められ息が詰まる。それを何度もしているうちに痛かった刺激がどんどん快感に変わっていく。


「シキっ、大丈夫だから、」


アキラが頷くとそれを合図にシキが律動を開始した。
身体を揺さぶられ、それに合わせて息が漏れる。

動きが徐々に早くなりガツガツと突かれ限界が近づいてくる。
シキの手がアキラのモノを掴むと扱いた。

「…あっ、んんっ、っ…シキ、…もう…」

「…あぁ」

最奥を突かれて再び絶頂を迎える
それからすぐにアキラの中に熱いものが注ぎ込まれたのを感じた。










「紛らわしいことしないでくれ」

「だからあれは営業スマイルであって…「そうじゃなくて!」

後処理を終え、夕飯を食べることなく布団に入ったままアキラは言う


「俺はシキが他の奴に愛想を振りまく姿を見たくない」

「…全く、可愛いことを言う。愛想を振りまくという表現は少しおかしい気がするが、まぁ…。わかった。」

頭を撫でられ頬に口付けられると顔が赤くなった。



「そういえば、」

「何だ?」

「あの花瓶…結婚記念に買ったやつだったのに…ごめん」


なんだ、そのことか。とシキはビラビラ手を振っている。


「別に構わん。お前が怪我をしなかったならいい。それに…」

顔をアキラの耳元に近づけ囁くように言う。


「もうすぐ結婚一周年だからな、そのときまた買えばいい。」

「…!…別に耳元で言う必要はないだろ…!」

「何だ、ドキドキしているのか?」

「ばっ!馬鹿!!そんなんじゃ…」


口をパクパクさせるアキラを見てシキがプッと噴出した。



この笑顔は……




アキラにしか見せない本当の笑顔……―――








end
30000Hitフリリク作品第3弾でした。
京浬様、
いかがでしたでしょうか?
シキアキ夫婦でアキラの嫉妬話でした。あと、その他に書かれていた京浬様の好きな言葉をシキに言わせましたがどうでしたか??
まぁ、なんと言いますか…アキラが乙女すぎて書いてて笑いそうでした←
黒縁眼鏡のシキなんて大好きすぎます!!!(@`▽´@)/
裏モノに途中からなってましたが大丈夫でしたでしょうか?読んでくださった方も「おおっ…」となられたかもしれません!!


よろしければ感想などをお聞かせください!!



京浬様のみお持ち帰り可です!!


2010.3.14

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