架空高等教師

 性奴隷を養成する学園にも、一般的な寮制度の学校と同様に長期休暇や大型連休は扶養者の下に帰宅する者が多い。つまり帰宅する場所を持たない扶養者が居ない生徒は、学園に居残って教育を受けつつ、扶養者を探す努力を続けていかなくてはならないのだ。居残らざるを得ない生徒も憂鬱だが、実はそれに付き合って世間と一緒に連休を味わえない教員も中々に面倒を感じるものだ。

 最高学年に所属する事を示す藍色のスカーフをした生徒は、進路指導室のパイプ椅子に腰掛けて爪を弄りながら喋り始めた。艶のある黒髪に狐を思わせるシャープな顔立ちがエキゾチックで美しい生徒だった。黒曜石の瞳には、憂いが見て取れる。
「あんま面白いトーク出来なくても許してくれる所が良い。叩いたり殴ったりする趣味の人は絶対ヤだからね」
教員の八幡は、生徒側からの意見を聴取していた。扶養者を亡くしてしまった生徒に新しい主人を見付けるべく、生徒側の希望を聞いているのだ。勿論、生徒側の選ぶ権利など極めて乏しいが、壊滅的に相性の悪いのを我慢させても長い付き合いにはならないのである程度のマッチングは必要だった。
 今回の生徒は本人に問題が有って主人に捨てられた訳ではないので、直ぐに新しい買い手が見付かるものだと八幡は考えていた。しかし、やはり今まで主人に溺愛されていた待遇を忘れられない生徒の扱いは難しかった。
「変態じゃなくて、お小遣いくれて、フレックス制で週休四日、みたいな?」
「真面目に答えろ。そんな条件なら俺が行きてえわ」
生徒はふざけた態度を引っ込めると、俯いてしまった。不真面目で夢見がちな態度は、一種の現実逃避だ。普通の世間では、彼はまだまだ子供として将来設計だのを猶予される歳だ。一方的に後ろ暗い社会に引き摺り込まれ、人権を剥奪された立場に順応しろと言う方が無理な話ではあった。
「無理だよセンセ……俺なんて欲しがるヒト居ないし、居たらその時点でよっぽどのヘンタイだよ」
八幡が担当する生徒は、華裔マフィアの大叔父に誘拐という形で学園に入れられていた。抗争で大叔父が亡くなった今、彼の立場は自由ではなく、主人という庇護者を失った奴隷という最底辺のものだ。様々な権力者や著名人の奴隷も居るこの学園に入ってしまった以上、彼はこの社会で飼い殺される他に無いのだ。
 けれど、やはり華裔マフィアの身内というのはネックだった。その上、彼は愛玩されるには目付きが悪く背も高かった。生意気そうな見た目をウリにすれば、嗜虐心が強い者を惹き付けるかもしれないが、彼は申告の通り痛みに滅法弱かった。
「中国系っていうと大抵エキゾチックなカンジ期待するけどさ、父さんも母さんも日本語しか話さなかったし。俺に中華のアイデンティティとか無いし。洋楽だって歌うし、カレーライス好きだし、結構オタクだし」
「結構トークできるじゃねえか」
嘆く生徒に感情を引き摺られないよう、八幡は意識的に軽い口調で答えた。
「とりあえずプロモーションビデオ撮って、扶養者の募集してくぞ。安心しろ、お前の俗っぽさが好みって奴も多分居るだろ。連休中に面談とかインターンとか出来るといいな」
八幡は生徒を励ました。腐っても教育者、不道徳の極みに位置しようと人身売買の片棒を担ごうと、自分が手塩にかけて育ててきた生徒はそれなりに可愛いのも事実。せめて良い条件の主人に見初めてもらえるよう、八幡は脳内で、彼に興味を持ちそうな得意先を幾つか絞り込んでいた。
「センセ〜謝謝茄子! 太帥了! 我喜歓!」
「お前、中国語喋れるじゃねえか!」


 ある程度売り出す方向性を固めた後、八幡は生徒を進路指導室から帰した。
 閑散となった部屋に残った八幡は、急須に茶を淹れ、次の訪問者に備える。
 八幡が受け持っている生徒で扶養者が居ないのは彼一人だけだったが、主人が居る生徒も相談が必要になる事もあった。上手くやれていない生徒と主人の間を取り持ったり、主従間の需要に合わせた支援を行うのも教員の仕事である。また、多頭飼いされている生徒同士の関係調整や、相談を行う事もあった。八幡は教員の中では生徒達と歳が近く、堅苦しくない態度も相俟って、生徒から相談を受ける事が特に多かった。恐らく、それを見越しての進路相談が多い最高学年担当という人事でもあるのだろう。

 次の生徒は、多頭飼いを検討する主人に関する悩みがあるとして八幡に相談を希望していた。多頭飼いは主人の財力と甲斐性の証明でもあるが、多数の内の一人になる事を嫌がる生徒は少なくないのだ。生徒同士の希望は兎も角、多頭飼いを検討しているなら、先程の主人を亡くした生徒を貰ってくれたら都合が良いのにと、八幡は安直に考えていた。
「ごめん八幡っち、補習が長引いちゃった」
約束の時間から数分遅れて、茶髪の生徒が進路相談室に駆け込んできた。彼のスカーフも、最高学年を示す藍色だ。襟と極めて短いスカートのみの破廉恥なセーラー服をはためかせ、彼は悪びれずに笑った。教師に馴れ馴れしい渾名をつけて呼ぶ彼、ミサキは所謂不良生徒だった。
「聞いたぞ。また授業中に勝手なオナニーしたんだって?」
「だって、本当にガマンできなかったんだもん。ボク焦れったいのきらーいっ」
ミサキは世間一般の喧嘩上等な不良とは反対で軟派で柔和だが、とんでもない恥知らずの淫乱だった。性的な実技技能の研鑽だけではなく主人に対する忠誠を植付ける場でもある筈の授業で、命令を無視して好き勝手に快楽を貪ろうとする問題児だ。
「いい加減ルールを守れるようになれよ」
当然ミサキは教員からの覚えは非常に悪い。それでも彼が見捨てられていないのは、偏に主人が寛大だからだ。厳密には寛大というより、淫乱なペットでなくては保たないような絶倫だからだと言われていた。
「えぇー、今日の八幡っち何か厳しくない? 怒っちゃヤだよぅ」
ミサキが小首を傾げる。ただ無垢な表情を浮かべておけば主人もつい甘やかしてしまうのだろうな、という事情が察せられる蠱惑的な相貌が一層に厄介だった。
「もう散々怒られたんだよぅ。何度お尻叩かれたと思う? 百だよ、マジで百叩き」
「じゃあこれを機に懲りろよな」
本当だよ、とミサキは無邪気な動作でスカートを捲りあげて八幡に尻を見せた。確かに尻たぶが猿のように赤く腫れ、惨めで滑稽な様相を呈していた。しかし下手に打たれ強いので、生半可な懲罰では殆ど懲りないのがミサキだった。それどころか、教員とのこういった遣り取りすら愉しんでいる始末。その赤い惨めな尻も男の欲情を煽る事を、勿論ミサキは承知している。
「馬っ鹿、お前もそろそろ立場がヤバいって分ってるから相談に来たんじゃねえのか? 尻見せに来ただけなら帰れ」
「きゃんっ」
八幡がミサキの尻を叩いた。流石に腫れた部分は過敏になっているのか、ミサキは子犬のような嬌声をあげた。叩かれた余韻にミサキは息を荒くし、膝を擦り合わせた。ペニスが緩く頭を擡げ始めていた。
「お前、また何か仕込んでんのか」
叩かれただけの反応ではあるまいと、八幡がミサキの尻を広げさせた。腫れた尻たぶの間に隠された菊門には、ピンポン球より一回りほど小さいゴム球が半分ほど埋まっていた。勿論、学校規定外の性具である。
「あは、バレちゃった」
ミサキは事前にアナルパールを入れて来た事を白状した。
「……校則通り没収な」
八幡が呆れを全く隠さない声音で告げた。全く本題に辿り付けそうにない遣り取りに辟易しながら、八幡は仕事をする。

 満更でもない反応で身を捩るミサキの肛門に指を挿し入れ、八幡は一番手前のゴム球を引っ張った。
「ああっ、でてっちゃう……」
ゴム球は様々な大きさの球と連なっていて、一個ずつが肛門を押し広げながら引っ張り出されていく。ミサキが名残惜しいと言わんばかりにアナルを締めるので、排泄にやや時間がかかった。球がアナルの襞を伸ばしては、チュポッと淫靡な音をたてながら腸壁と共に排泄され、また閉ざされたアナルの襞が伸びる。連なった球に腸壁を擦られては前立腺を潰される感覚の繰り返しを、ミサキは淫蕩な表情で咀嚼するように味わっていた。
 最期の球が引っ張り出された時、ミサキは軽く達したようで小刻みに震えた。すっかりスカートを持ち上げた陰茎が、しとどに蜜を垂らしている。没収したそれの全長は、八幡の肘から先とほぼ同じ長さだった。
「ね、おチンチンちょうだいよぅ」
「阿呆か。そんなん俺の首が飛ぶわ」
生徒達はあくまでこの学園に出資する扶養者の所有物だ。教員が扶養者の許可も無く生徒に性器を挿入すれば、間違いなく職務違反で職を失う。違約金や損害賠償を要求されたら、一介の教師にはまず払えない。それを知っているから、不良生徒はこうして教員を揶揄うのだ。
「八幡っちケチくない?」
「お前が見境無さ過ぎるんだよ。マジで用が無いなら帰れ」
ベルトを緩めにかかるミサキの手を払い、八幡が諭す。ミサキは授業内でも、誰の眼があろうとそんな風に誘うので、八幡の返答も雑になってくる。
「まあまあ、冷たくしないでよぅ……ボク気付いちゃったんだけどさ、八幡っちって勃起しそうになると太腿にすっごく力入れて抑えるよね」
ふざけた態度から一転、ミサキがやや低く艶のある声で囁いた時、生徒が本気で迫っているのだと悟った。同時に、自身が彼を突き放すタイミングを誤った事も。

 えいっと可愛らしい掛け声でミサキが八幡のベルトを引き抜いた。
 ミサキが見せていた今までの道化ぶりが嘘のような俊敏さに、八幡は瞠目した。その隙にミサキの手は太腿を擽って脱力を促しながら、スラックスのジッパーをも下ろした。
「やめっ、洒落にならんから」
意識的に腿に集めていた血が下腹部に集まっていくのを感じて、八幡は制止を求めた。しかしミサキは微塵も応じず、寧ろ甘く勃起し始めた八幡のペニスを弄った。
「洒落じゃないし、やめませーんっ」
ミサキが八幡の唇に噛み付くようなキスをした。技能テストなら満点を出してやれそうな、濃密で情熱的かつ絶妙に性感を把握した舌遣いだった。八幡はミサキに肩を押され、よく回る舌に上顎を責められたままパイプ椅子に押し込められる。既に八幡のペニスはスラックスから完全に飛び出し、上を向いていた。
「八幡っち、チンチンずる剥けじゃん。ウケる」
「……これ、懲戒で済むと思うか?」
「思いませーんっ」

 パイプ椅子に座らされた八幡の腿に、ミサキが対面で乗った。
「そういやボク、相談に来てたんだっけ。ご主人サマがもう一人ペットが欲しいって言うの。このボクだけじゃ満足できないって、信じられる?」
そんな愚痴を零しつつも、ミサキは八幡の陰茎を扱く手を止めなかった。
「……信じられねえ、化物みてえな絶倫だな」
俺はお前一人でも手に負えてないのに、と零す八幡だが息は確実に荒くなっていた。扱かれて甘い疼きを訴えるペニスに思考力を徐々に奪われていく。既に取り返しが付かない事態なのだ。なるようになってしまえば良いと、快楽で薄まった危機意識が現実との対峙を放棄し始める。
 そんな八幡の反応を確認し、ミサキはいよいよアナルに彼のペニスを擦り付け始めた。
「ボク人見知りだからさ、あんっ、知らないコと仲良くなんてできないよって……あああっ、やはたっち、チンチンすごっああんっ」
八幡の黒ずんだ大人のペニスが、ついに教え子のアナルに納まる。不良生徒のアナルは、優秀な締め付けで貪欲に快楽を貪った。ミサキが腰を上下に揺する度、襞の多い内壁に雁首が引っ掛かり、八幡は息を詰めた。平時なら「お前みたいな人見知りが居て堪るか」とでも言い返しただろうが、口からは熱い吐息が漏れるばかりだった。
「だからね、センセ」
ミサキが八幡に顔を摺り寄せて耳朶を啄ばんだ。逆レイプを敢行している最中の人間の仕草とは思えぬ、慈悲に満ちた所作だった。そこにあるのは欲情と、一抹の哀れみか。

 「八幡っちならペットにして良いよって、言っちゃった」

 八幡は自身の耳を疑った。
 困惑する八幡に、ミサキは緊張感の欠片も無い蕩けた表情を見せた。蠱惑的どころではない、人を地獄の底に誘う小悪魔の微笑だった。
「ほら、コレで八幡っちもめでたく懲戒免職じゃん? 賠償請求したら借金地獄の身売りコースじゃん? 買い叩く準備はオッケーだからね」
これからも仲良くシようね、とミサキは八幡から精子を搾り取った。

 こんなハメ方が罷り通って堪るかと呻く八幡だが、それが現実だった。
 八幡が仕えているのは、非合法でアンモラルで、金と権力以上に強い物の無い世界だ。ミサキの主人が一枚噛んでいるのならば、充分に罷り通ってしまう。
「ご主人サマも八幡っちのコト良いな〜って思ってたんだってさ」
変な輩に気に入られたのが運の尽きだ。誘拐されて奴隷に身を落とした生徒を八幡は大勢知っている。日常が唐突に壊されて弱い儘ならぬ立場に貶められる事が、どうして我が身に起こらないと言えようか。八幡に出来る事と言えば、己の無力さを呪う事だけだった。
「ね、ご主人サマ」
ミサキが進路指導室の外に向かって笑いかけたのを合図に、体格の良いスーツ姿の男が部屋に入って来た。ミサキの扶養者本人である。
「……勝浦さま」
八幡とは面談や行事で幾度も顔を合わせているので、見間違えようも無い。ご丁寧に扶養者である事を示す札を首から下げて、教頭を同伴させていた。八幡は、自分以外の皆がこの事態を仕組んでいたのだと悟って、渇いた嗤いを漏らした。どう足掻いても無駄という実感が、抵抗の意思を奪っていく。社会の汚い部分を知る大人だからこそ、諦めも早いのかもしれない。
「うんうん、聞き分けの良い子は好きだよ」
勝浦は八幡に歩み寄り、馴れ馴れしく頭を撫でた。支配者として振舞う事に慣れた男の掌は大きかった。


 「ぉぐっ、あ゛っぁあっ、あ゛おあ゛っあ、あっ」
進路指導室のデスクの上に組み敷かれた八幡は、勝浦に尻を犯されていた。
 八幡の硬い尻に、勝浦の使い込まれた陰茎が好き勝手に出入りする。その度に、八幡は腹筋ごと運動を強制され、潰れた蛙のような声を上げた。
 八幡には今まで男性のそれを受け入れた経験など無かったが、それを人に教える立場だった者に出来ない筈がないと勝浦は容赦が無かった。尻穴をミサキに舐め回され、勝浦の指で執拗に解され、ついに陰茎が入るようになった頃には、進路指導室には教頭を始めとする教員達が見物の為に勢揃いしていた。授業研究会並みの出席率である。

 勝浦は口調こそ柔和だが、受身として未発達な八幡を幾度も犯した。化物じみた絶倫は噂と違わない。八幡が気をやりそうになると、ミサキに交代させて彼を休ませたが、勝浦自身はずっと行為を続けていた。ミサキの性欲の強さも凄まじく、八幡に勝浦を取られている時は自身でアナルパールを抜き差ししながら八幡にちょっかいをかけてくる。
「ほら八幡っち、もっとご主人サマを愉しませてあげなきゃ」
ミサキはアナルパールの尻尾を生やしたふざけた格好のまま、八幡を叱咤した。
「むりっ、ぅぐっ、ひっ、ぐるしっ死ぬっ」
「死なないよぅ」
圧迫感に翻弄される八幡に、ミサキはクスクスと笑い声を上げた。同僚だった教員達の哄笑も八幡の耳に届いた。
「ほら八幡先生、上手にアクメして御覧なさい。生徒に仕込んだみたいに」
勝浦が八幡の脚を掴んで、より深々と陰茎を押し込んだ。ピストン運動はリズムを覚えさせるような規則的なものに変わり、勝浦は八幡に屈従の快楽を「教育」せんとしていた。形の良い亀頭が、八幡の未知の性感を抉るように揉んでいく。
「ぅう゛っ、む、ぐるじっ、いやっこわいっ」
圧迫され割り開かれる鈍痛のような苦悶の中に、蝕むような快楽が確かにあった。しかしその感覚は恐ろしくもあった。不慣れで不明瞭な快感より、苦しさと恐ろしさの方が断然強い。八幡は勝浦に割り開かれて満足に動かぬ脚をばたつかせた。
「じゃ、ベロチューしよっか。きもちいよ?」
ミサキは八幡の目尻に溜まった涙を舐め取ると、そのまま舌を唇へと這わせた。ミサキの舌は、八幡の歯の間にするりと潜り込み、口内を舐め回した。荒く不規則な八幡の吐息を奪うように、ミサキは角度を変えて幾度も口を吸った。次第に、萎びていた八幡の陰茎も少しずつ元気を取り戻してくる。

 教え子にあやされて、八幡は子供のように鼻を啜った。
「うん、上手上手」
勝浦に尻を犯される八幡は、ミサキにキスをされながら陰茎を扱かれる事で、次第に何処が気持ちよくて何が苦しいのか感覚が曖昧になっていく。
 自身が教員だったにも関わらず、教え子とその保護者に快感を教えられ、己を構成していたものの輪郭がどろどろに溶けてしまう。同僚だった男達の侮蔑と劣情の視線を浴びながら、八幡は自身が今は勝浦とミサキの玩具でしかないのだと強く実感した。
「あぁぐっ、ぢぐしょ、ああぁんっ、あ゛あ、ぉあっ、ひ」
 ミサキは教え子なのに。八幡にはまだ面倒を見てやらなくてはならない生徒も居たのに。全てが快楽の向こうに滲んで溶けていく。
 八幡は進路指導室で教え子に蕩けた顔を見られながら達した。陰茎を扱いて出すだけのそれではない、背筋から甘い震えが続くような絶頂だった。甘く勃起した陰茎が、緩慢に精液を零す。それは屈従する者の悦楽であり、雌の性感だった。
「これからはたっくさんセックスしようね。よろしくね八幡っち」
絶頂に惚ける八幡を見下ろして、ミサキは陶然と囁いた。

 手に負えない淫乱と化物じみた絶倫に挟まれ、八幡は己の明日を憂いた。
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