架空高等学校

 ホームルームも早々に、二年B組は抜き打ちで服装検査が行われようとしていた。
 それは二学期が始まってから初めての事で、ちょっと待ってくれという慌てた声や面倒臭いという少年達のバッシングが教室の各所から沸き起こる。

 少年院のように世俗とは隔離された全寮制学園という環境上、一般的な学校に比べて不要物の持ち込みは少ないが、ごく少数ながら扶養者から娯楽品として漫画やゲームを差し入れてもらえる生徒も居る為にこうした検査は不定期に行われていた。尤も、一番多いのは制服の着崩しで、教師に野次を飛ばしながらも密かに机の下では上履きを履き直したり学校指定のソックスに穿き替えたりしている者は少なくなかった。
 アキオもその中の一人で、クラスがざわついている間に踵を潰してつっかけていた上履きを直し、スカートの丈を弄った。教育的指導は厳しく、眼を付けられたくないのは彼も同じだった。
「今朝、学校指定外のアナルバイブを銜えて登校してきた生徒が見つかった。服装の乱れは心の乱れだ。中だるみの時期だからって、お前らもハメを外すんじゃないぞ」
クラス担当の教員が没収したアナルバイブを教卓に置いて見せた。ショッキングピンクのそれは、学校指定のものより長く、直径も大きい上にイボまでついている。少年達のたちがどよめきが一層大きくなる。外部から高等部に編入してきた一部の生徒達の反応は初々しく、グロテスクにさえ映る玩具を見せられて顔を顰めていた。
 面倒事を起こした校則違反者に恨みがましい声が上がる中、アキオは斜め前に座る生徒が俯いて耳まで赤くしていたのを見てしまい、可哀想にとキリシタンでもないくせに胸中で十字を切った。
 初等部からこの学校で教育を受けていると、大抵は学校指定のバイブでは物足りなくなってくるのだ。アキオは中等部から編入した身だが、その気持ちを理解し得る程度にはこの学園に染まっていた。

 野次が収まってきたところで、教員が生徒にその場で起立するよう号令をかけた。裸の上半身にセーラー襟と学年を示す臙脂色のスカーフだけを付けた生徒達は、短いスカートを揺らして椅子から腰を上げた。
 五十音順に並んだまま一度も席替えをしていない座席順に、教員が生徒一人一人を点検しにかかる。
「チェックを終えた者から座れ。服装に不備があった者は廊下に出ろ。放課後に反省文の原稿用紙を取りに来い」
はあい、と不満を隠さない声音ながらもクラス全体が返事をするのは、この学園が小中高一貫の職業訓練校だからだ。この学園に在籍する以上、皆それぞれ己の将来を意識しており、駄々を捏ねる子供でいられない事も承知していた。
 ただし、彼等はこの学校を卒業して社会人になっていく訳ではない。寧ろ社会秩序とは真逆に、従順な性奴隷になる事が教育目標だった。児童養護の概念など届かない権力下、扶養者から預けられた奴隷やペットを発達段階と開発状況に応じて学年ごとに分け、相応の躾を行っているのがこの学園である。


 早速一人目から違反者が見付かったようで、若い尻を平手で叩く乾いた音が教室に響いた。
「パンツが学校指定外」
「白ってダサいじゃん。透けるし……恥ずかしいって」
言い訳をした生徒のスカートが教員に捲り上げられ、クラス中に黒のパンツが晒される。校則違反の品は没収の後に扶養者に郵送で返却されるのが常だ。
「じゃあ穿かなきゃいいだろう。脱ぎなさい」
教員にスカートを捲られたまま、生徒のパンツが脱がされる。平手の跡がくっきりと付いた白い尻も、黒々とした陰毛も、皮を被ったままの陰茎も余す所無く晒された。それを一瞥して教員が独り頷く。
「ああ、剃毛してないから恥ずかしいのか」
見目や衛生の観点から入学時にアンダーヘアの永久脱毛を推奨される為、大抵の生徒は無毛だが、扶養者の強い希望があれば陰毛は残される。彼の扶養者もその類のフェチズムを持っていたらしい。高校生ともなれば生えている方が自然ではあるが、自分一人が恥毛を生やしている状態を思春期の自意識が受け入れるのは難しい。
 コンプレックスを指摘されて萎々と内股になっていく生徒だが、まだ検査は終わらない。教員は生徒の片脚を持ち上げ、容赦無く彼の股間を晒したかと思えば、指を肛門に突き入れた。日頃から肛門性交の為に躾けられているアナルは、教員の中指を根元まで一息に飲み込んだ。
「あっ、ううっ……何も、入れてないってぇ」
教員は中を探る指の数を増やし、校則に違反する持ち物が入っていないか内部を執拗に掻き回す。刺激を受けて陰茎が勃ち上がり、皮に埋もれていた亀頭が顔を出す。始業前と昼休みに直腸の洗浄を義務付けられている為に、尻から出てくるのは腸液だけだった。
「そのようだ。では次」
黒いパンツを没収された生徒は、股間を抑えてそそくさと逃げるように教室から出ていった。

 二人目の少年は手早く済ませようと、自らスカートを捲り上げた。学校指定のパンツは不評で、彼は最初から何も穿いていなかった。
「い、入れてません、何も」
立ったまま自らの腿を持ってアナルを晒す従順で模範的な生徒にも、やはり平等に執拗な検査が行われる。二本指が突き入れられ、穴を広げるように開閉されると、彼の菊門の皺も伸び縮みして指を食んだ。
「も、やめ、あああっ」
教員が何度か指を出し入れすると、彼は呆気無く射精してしまう。俯いた視界に自身の精液で机が汚れているのが見えて、少年は顔を赤くした。敏感過ぎる為に早く検査を終わらせたかったのだろうが、教員は彼の意向など無視して射精の余韻に揺れる腰を掴むと、更に指の数を増やして中を掻き回した。
「ううっ、も、ヤです、やぁ……」
直ぐにまた陰嚢が張り詰め、陰茎が硬くなっていく少年だが、二度目の射精を迎える直前に指が引き抜かれた。急に刺激を失って開閉を繰り返すアナルが空気に晒される。
「問題無し。堪え性が無さ過ぎるのは要指導対象だが、今回は大目に見よう」
そう評価した教員は少年を着座させるが、名簿には彼の名の横に「多淫」とメモを取っていた。近い内に、彼は我慢を覚える為の補習を受けさせられるだろう。


 次いで三人目、四人目と問題無く検査が終わり、アキオの番だった。
「先生、トイレ行って来ても良いですか」
そう聞いたのはアキオではない、後ろの方の席の男子だった。彼は高校一年まで普通の家庭で育ち普通の学校に通っていたにも関わらず、今年になってこの高校に編入してしまった生徒だった。それぞれの生徒に様々な事情があるのだ。この生徒は表社会の生活から転げ落ちた末に人に買われ、主人の意向で教育を受けに来ていた。まだ学園の慣習に馴染み切っていない初々しい反応に、アキオは入学当初の時分を重ねた。
「駄目だ。トイレに何隠す気だ」
所持品を隠すというより逃げる気だったのだろうとアキオは思ったが、いずれにせよ許される事ではない。少年は俯いて、短いプリーツスカートの裾を握りしめていた。

 そうして漸くアキオに教員が視線を戻した。
「スカート丈が長い」
普段は短すぎるスカート丈に抵抗して出来るだけ腰で履いているアキオだが、検査前に直した筈だった。そんな筈は無いとアキオは首を振る。無実で反省文を書かされたり懲罰を受けたりする事は避けたかった。現状では比較的寛容な主人の耳に悪い報告が入るのは、もっと避けたい。
「これが本当に"勃起でスカートが持ち上がった際に睾丸が確認できる丈"か?」
校則によるスカート丈の規定を持ち出した教員が、スカートを捲った。購入時に念入りな試着をさせられたアキオに嘘は無かった。
「本当です、ん、んぅ、ふっ……ん、ほら……」
証明を求められ、アキオは自らパンツを下ろしてアナルに指を入れた。学園では許可無く陰茎を使った自慰をする事を禁じられている為に、この方法を取る他に無かった。クラス全員の視線が集中しているというのに、教育によって嫌でも学習してしまった指先が、正確に快楽の泉を捏ね回す。
「ちゃんと立て」
「は、ぁい」
指を引き抜き、揺れる腰を抑えて直立する。プリーツスカートに亀頭が擦れて、もどかしい快楽を生んでいた。
「お前、勃つとチンポが長いんだな」
持ち上がったスカートからはみ出た睾丸を認めた教員は、率直な感想を漏らしてアキオを赤面させた。そして直立させたまま、既に綻んだアナルに指を差し入れて内部も点検した。その動きは自身で弄るよりも巧みで激しく、容赦が無い。既に敏感になっていた肛内を抉られ、アキオはプリーツスカートの内側に精液を付けてしまった。こうなるのが嫌で不評な学校指定パンツを穿いていたのに、と快楽に滲む視界で教員を恨みがましく見遣った。
「おお、このパンツの薄さ、透け具合。正しく指定品だ。合格」
一介の生徒の不服など意にも解さぬ教員は、精液の残滓の残る陰茎にも構わずパンツを引き上げた。薄いパンツは引き上げられ過ぎてアキオの股間に食い込んだが、直す間も無く着座させられた。
 座るとカウパーと精液がスカートの中でぬるぬると主張し合う。最悪だと思う反面、また陰茎に熱が集まり始めるのを感じ、アキオは自身の優秀さを複雑に思いながら膝を擦り合わせた。


 優秀なのはアキオだけではない。
 寧ろ、己の身体の優秀さに自嘲的な分、彼の感性はまだ保守的であり、この学園に心底馴染み切っている訳ではなかった。
「おお、素晴らしい。皆、彼の忠誠と勤勉さを見習うように」
アキオの三つ程後ろの席で、教員が生徒を褒めていた。その右手には、蛍光灯の光を反射して輝く腸液に濡れたディルドが高々と掲げられている。入学時に任意で製作する主人の陰茎を模ったディルドだった。
 長らくこの学園に在籍していると洗脳されてくるのか、自主的に主人の所有物として献身的に振る舞う者が学園には少なからず居た。彼もその内の一人だった。しかし、この学園の教育力をもってしても、彼のような境地に至らずに卒業を迎える生徒が大半である。教員は生徒が見せた主人への忠誠に甚く感動していた。
「パンツも合格」
突き出した生徒の尻に、教員がディルドを入れ直す。官能的な吐息をもって男性器を模したそれを受け入れた生徒の唇から、主人と思しき男の名が漏れる。いっそ見ている方が居た堪れず、彼の周囲の生徒達は俯いた。


 淫らさ以上に従順さが求められるのが、彼等生徒が目指す最終的な姿である。
 であれば、技能的には優秀な問題児も存在する。異端ながらも、次の生徒がそうだった。
「センセェ、まだ奥に入ってる、かも。おチンチンで確かめてよぅ」
校則違反の豹柄の紐パンツを見せつけた挙句、これまた校則違反のローターをアナルからひり出した生徒は淫蕩に微笑んだ。乳首を自らの両手で摘みながら、片脚を机に上げて熟れたアナルをひくつかせて教員を挑発する。淫奔な身体に懲罰まで楽しめるマゾヒストぶりが反抗期と混じって、手の付け難い構われたがりを生んでいた。
「その手には乗らん。あと、この態度は扶養者に報告するからな」
教員は厳しい顔で一蹴すると、ペニスの代わりにペンをアナルに突き入れて検分した。
「あんっ、おチンチンで掻き回してったらぁ、おチンポ、ほしいっ」
指導を委ねられている教員だが、生徒に性器を挿入する権限は持っていない。あくまで、生徒達はこの学園に出資する扶養者の所有物であるからだ。所有者の許可なく生徒と性交に至れば、教員の首が飛ぶ。それを分かっているからこそ、こうして煽るのだ。
「これらは没収。廊下に出なさい」
異物がまだ入っているのは本当だったようで、ペンを引き抜くと生徒のアナルからビー玉がころりと落ちた。
「ん。ご主人様にちゃんと報告してね、センセ」
彼はプリーツスカートの皺を正すと、颯爽と教室を出ていった。どうしようもない淫乱さを正そうとした扶養者に学園に入れられた彼だが、主人に距離を置かれたのではと勘違いし、主人と教員を困らせる事に熱を注いでいるのだ。
 彼ほど身体を張るのは特殊な例だが、生徒達はまだ思春期真っ盛りで反抗期も隆盛期。従順なまま成長できる生徒は少ないのも確かだ。

 不良生徒を相手にした疲れが顔に滲む教員だが、残る生徒の検査に手を抜きはしない。
「お前もスカートが長いな」
真面目そうな長身の生徒は教員の言葉を受けて気まずそうに身を縮ませる。
「センセェ、タッちゃんはチンチンおっきいから、それ以上短くするとスカートから出ちゃうんだって」
先程の恐れ知らずな生徒が、廊下側の窓から顔を出して庇う。
「はあ、成程。こりゃ指定のパンツじゃ納まらんな」
スカートを捲り上げ、下半身事情を確認した教員が感心したように評価した。本人の気弱な見た目に反して、下は主張の激しい大きさだった。その上、主人の趣味なのか竿には真珠まで入っている。これは一学期の検査時には見られなかったもので、夏休みに帰省した際に施されたのだという事が察せられた。
「んふ、何も、いれてませ、ああ」
肛門を検分されると、その立派な物がすぐに勃ち上がった。平時の大きさは眼を見張るものがあるが、膨張率は芳しくなく睾丸も控え目で、余計にアンバランスさが際立っていた。
「おい、ちゃんと立て……やっぱりスカート丈が長過ぎるじゃないか」
勃起がプリーツスカートを押し上げたまま、生徒はもじもじと押し黙った。陰茎は大きいが、控え目な睾丸はスカートに隠れたままで、学校の規定を満たしてはいない事が発覚してしまった。
「で、でも、見えちゃいます」
睾丸に合わせると、勃起していない時までスカートの端から陰茎をはみ出させなくてはならなくなる。それを想像したのか、生徒は羞恥にツンと乳首を立たせて食い下がった。
「では見せておけ。規定に従いなさい」
けれど教員は冷たくあしらい、規定に忠実な丈になるようスカートをウェストで折って穿くよう指示した。
 廊下から、センセェのケチと罵声が聞こえてくる。その声を追うように、彼は教室を出ていった。

 見付かった違反者の数が増えて騒がしくなってきた廊下に、教員は反省しろと一喝すると教室の生徒に視線を戻した。
「ソックスが短い」
学校規定では腿の六割以上を覆う丈とされている白のサイハイソックスが、その生徒はニーハイと称した方が適切な丈になっていた。
「今、新しいのを注文してます」
大きく晒された太腿を擦りながら生徒が受け答える。短いスカートから真っ直ぐ伸びた長い脚が、草食動物のようにしなやかだった。
「そうか、背が伸びたか。扶養者は何て?」
止むを得ない事情を考慮して、教員は彼を見逃した。当然、男子高校生の彼等はまだ身体が完成され切っておらず、在学中に体型が大きく変化する者も出てくる。
 生徒の不可抗力による変化を受け入れられない扶養者と生徒との摩擦を減らしたり、扶養を拒否されてしまった生徒の進路相談や新たな斡旋先を探すのもこの学園の仕事だ。
「ご主人様は、その、セクシーだって」
幸い教員の心配は杞憂に終わった。良い主人に恵まれたと肩を叩かれ、少年は着席を許された。


 何人かの生徒が無事に検査を終えると、次は例の生徒の番だった。
「せ、先生、トイレ……」
「まだ言うか」
プリーツスカートをクシャクシャになるまで握り締めた生徒は助けを求めるように教員を見遣ったが、当然相手にされなかった。
「全員の検査が終わってからだ」
スカートから手を引き剥がされ、丈をチェックされている間も、少年は悲痛な顔をしていた。
「よし、パンツは指定品だな」
教員は生徒の、パンツを引っ張って伸ばしたり股間に食いこませたりして色味や透け具合を確認していた。引っ張られたパンツがゴムの弾性に任せて戻る瞬間、生徒はアッと悲鳴を上げた。
「やだやだやだやだっもうやだ、だめ、あ、ああ、だめ、ああああ……」
小鹿のように脚を震わせたかと思えば、少年はパンツを穿いたまま尿を漏らした。本当にただトイレに行きたかっただけなのだと証明され、クラス全員が彼を憐れに思った。高校生にもなってそんな失態を犯すのは、慣れない環境への緊張とストレスが原因だった。
静まった教室には水音が大きく響いた。一度決壊すれば留める事など出来ず、放たれた尿が勢い良く教室の床を叩く音が続く。独特のアンモニア臭がじわりと辺りに広がって、少年は拳を握り締めたまま泣いた。学校指定の白いパンツは黄色に染まり、薄い布は縮こまった陰茎をくっきりと透かしていた。
「学園では小便器以外への無許可の放尿は禁止だ」
ただ、教員に動揺は無かった。周囲の生徒達も同情こそするが、至って冷静である。この学園では下の教育が多い分、粗相もそれ相応の頻度で体験する事だからだ。教員はショックで凍り付く生徒のパンツを引き下ろし、坦々と直腸を調べた。
「服装は良し。掃除しとけよ」
おうち帰りたい、という少年の泣き言は受理されない。周囲から検査を済ませた生徒数人が雑巾をロッカーから調達してきて、無言で床の始末をし始めていた。

 アキオはこの学園に来たばかりの自身を思い出して、眼を伏せた。
 主人に泣いて縋って学校に行きたくないと喚いた記憶が、つい昨日のように思い出された。学校に居る時は泣き言を連ねた主人宛ての手紙を何通も送った。結果は散々で、主人の機嫌の取り方と交渉の仕方だけが身に付く始末。後々聞けば、幼少期を一般家庭で過ごした生徒の大半は、どこも最初は似たり寄ったりの拒否反応を見せるものらしい。
 しかし、いずれ誰もが、この学園で太い神経とある種の変態性を身に付ける。
 放尿のショックに泣く彼も、人前で射精したり自慰をしたりできる学友達と同様になるに違いない。粗相を重ね、羞恥心に慣れ、全ての感覚が一過性のものになっていくのだ。いちいち泣いて反抗したりショックを受けて行動停止するようでは、優しい主人に買われていようといつかは見限られてしまうからだ。
 それだけではない。主人に手放されるだけならまだしも、不良品のレッテルが貼られてしまえば次の買い手も付かなくなり、ペットや奴隷としてすら生きては行けなくなる。

 尤も、在籍する彼等はまだ、ペットとしても奴隷としても落第になった人間の人生を知らない。それは幸いであると同時に恐ろしい事でもあった。


 教員はそんな生徒達を一通り見た後、不合格者を教室の中に入れた。
「もう一度言う、服装の乱れは心の乱れだ。言われた事も出来ずに主人に可愛がられようだなんて虫の良い夢を見るな」
教員が不合格者に反省文を今週中に提出するよう言い添えた直後、ホームルームの終了を告げるチャイムが鳴った。
 アキオは久しぶりに主人に手紙を書こうと思った。
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