食堂でのこと。ねえ君って、それ意識して言ってるのとミストレが私に訝しげな表情で話し掛けてきた。それは突然だったので、私はそんな彼を嫌な目で見てしまった。

そのせいで、余計に険悪なムードが私達を包む。ああ嫌だ、なんでもっと爽やかに別れられないのかなあ。男女って複雑だよね、いや…というかミストレが複雑なんだけど。

今更、彼は一体何を私に伝えたいのだろうか。暫く私のことを不機嫌に睨んでいた彼だったけれど、やがて諦めたのか盛大な溜め息を吐いてエスカバのところに去っていった。失礼な奴。

ただでさえ気分を害したのに、隣にいた友達が私に更に追い打ちをかけるような言葉を言った。

そういえばさ、ミストレくんと名前ってなんだか色んなところが似通ってる気がする

何気なく言ったんだろうが、本当に嫌な気持ちになった。何それ、私がアイツを真似たって言いたいの?

そうすると友達は焦ったように、ずっと一緒にいた人ってお互いに無意識に似るらしいからとフォローとも取れないフォローを言った。

無意識だが何だろうが、真似たことに変わりなくない?厳密には意味違うの?

……、

あ、今のっていつもミストレくんが言ってるよね

友達がやっぱり、と私を指差した。もうより戻せば、ただ喧嘩しただけでしょと言われたけど、そんな軽いもんじゃないから無理。

ミストレのほうをちらりと見ると、彼も私と同じようにエスカバに指差されて怒っていた。

何だろ、笑える。



お前は未だ私の口癖真似るらしい/title 吐く声




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