蜜月に差す翳り〜悲嘆 6


「ごきげんよう」も言えないまま、別れを覚悟する時間さえもらえないまま、親友が永遠にいなくなってしまうなんて夢にも思っていなかった。窓ガラスに沈んだ表情がぼんやり映る。大事なひとのいる今日が、安全な日々が、明日も明後日もこれからも、ずっと同じように来る保証はどこにも無いのだと、思い知らされた表情が……。

父を喪ったときの悲しみはあとから込み上げてきた。愛理はあのとき、幼すぎてまだ解っていなかったから。だが、成長した今となっては、友人を予期せぬ形で二人も奪われたショックは、愛理をただただ打ちのめすばかりだ。

今日はほぼ全生徒がオンラインでの出席を選んだのだろう、結局登校したのは十人にも届かない人数だった。皆、既に家路を急ぎ始めている。「今日はどこへ寄り道しよう」などという、ありふれた放課後に付き物の会話はもはや出るはずもない。

いつの間にかヒグラシがもの寂しげな、啜り泣きにも似た鳴き声で鳴いていた。そんな音は、愛理に文乃の葬儀の様子を思い出させる。

「なんで文乃が、……なんで……!」

悲しみに暮れる丸子一家。顔にひっきりなしにハンカチを当て、それがぐっしょり湿るほどの涙を流し続ける母親と、すすり泣く姉たち。俯いて体を震わせながら遺影を抱き、出棺の挨拶を途切れ途切れに述べていた父親。その傍らで位牌を持つのは顔面蒼白の兄。まだぎこちない持ち方で数珠を手にして、呆然と棺を見やっていた文乃のボーイフレンド。祖父母はあまりのショックに揃って倒れてしまったとかで、告別式にその姿は無かった。

棺に横たえられた友人には、外傷がほとんど見当たらなかった。「ドッキリ大成功!ビックリした?ねえねえビックリした?」なんてニヤッとしながら、今にも動き出しそうだった。どれだけ、そうしてほしかったか。

遅くに生まれ、しかも年が離れた末っ子だった文乃は、持ち前の愛嬌を抜きにしても、両親はもとよりきょうだいにそれはもう可愛がられていた。一人っ子である愛理は、丸子邸に招かれる度、多くのきょうだいに囲まれている彼女が羨ましくてならなかった。初等部一年生のときには「ママ、私も文乃のとこみたいにお姉ちゃんほしい!お兄ちゃんでもいいから!ねえお願いっ」と母を困らせもしたものだ。

文乃の母親には、前もって「愛理ちゃん。もし差し支えなければ一緒に火葬場で、あの子を見送ってくださらないかしら……」と声を掛けられていたので、愛理はもちろんそうさせてもらうことにしていた――そして。とうとうやって来てしまった。炉の順番、つまり本当に最後のお別れのときが。

「ずっと大好きだよ、文乃……忘れない。友達でいてくれて、っ、ありが、とう……ごきげんよう」

まず家族、それからボーイフレンドが一言ずつ述べて献花をしたのに続き、愛理もしゃくり上げながらお棺に鈴蘭と、それから誕生日プレゼントだったはずのトロッピーぬいぐるみを入れた。そして親友の頬に触れたけれど、死に化粧のおかげで顔にほんのり赤みは差しているのに、もう氷みたいに冷たくて、当然なんの反応も無くて、現実を突き付けられた。ああ、文乃は二度と私の声に応えてはくれなくなっちゃったんだ。甘えん坊で人懐っこくて、幼稚園に入った日に初めて話したのが文乃だった。「ママがいなきゃやだ」って大泣きしてた私に「こっちきてよ、プラネティーヌごっこしよう!」と誘ってくれたから、泣き止めた……一番の親友。ああしてずっと、そばにいてくれるって信じてた。

「いや―――――――――っ!文乃―――――――――!!」

これから赤々と燃える火が灯るのだろう炉の扉が、閉まっていく。すると文乃の一番上の姉は突然、火葬場中に響き渡る絶叫とともに末妹の棺に駆け寄ろうとして。それを父親と下の姉が、大粒の涙を零しながら制止しようとしていた。数時間後にお骨を拾い上げたとき、文乃の頭蓋骨に穿たれていた親指大の穴2つを、愛理はとても直視できなかった。

一方睦美の葬儀は、密葬で営まれたという。愛理も当然参列したかったが、初七日が過ぎてから「家族で済ませた」と連絡が来て知ったのだ。

ただ、それを告げて来たのは睦美の母だったが、彼女は怖いほどのいつもの冷徹な口調でそこまで伝えたものの、その声は途中から震え始めていて。そればかりか、通話相手である愛理のことはいつの間にかほとんど意識していない……自分に言い聞かせるような、あるいは誰かを詰るような口調で、こんなことを漏らし始めたのだ。

“認めない……”
「え?」
“爆弾であんなに焼け焦げて車に潰されて、おまけにどうしても遺体の一部が見つからないですって!ふざけないでちょうだい、“あんなの”うちの娘じゃ、睦美じゃない!認めないわっ!!!“
「あの、もしもし」

独り言は睦美の母からほとばしってやまない。受話器越しにもただ事ではないと感じとれてしまう。生前睦美の母は、進路の問題で娘と対立した際「親の方針に従わないあなたなんてうちの子じゃない」などと言い放った……愛理は睦美からそう聞いている。それをまた違う意味で口にすることになろうとは。そして、専門が外科だというからには、ひどいケガ、あるいは遺体などを目にすることにも一般の人と比べれば慣れているはず。そんな彼女がこれほど取り乱すなんて、睦美はどんなに辛い思いをしながら逝ってしまったのだろう。クールで、でも実はすごく痛がりで……特に注射は見るのも恐ろしいらしく(そのことについては「実家が病院だからって好きになれるものじゃないの!」と言い張っていた)、予防接種の日はこの世の終わりのような顔をしていたっけ。

愛理は怖気をふるいつつ、「お線香を上げさせてもらえませんか」と切り出して良いか解らずにいた。そこへ“もう止めてください母上、嘆いたところで妹は……解っていますよ解りましたから!もしもし?母がお見苦しいところを見せて申し訳ない、切りますね。失礼”と、男性の声(多分睦美の兄だろう)が割り込み、早口で断って通話は終わった。もしかしたら、睦美の母親はこの件で心のバランスを崩してしまったのだろうか。

パパと同じ目に、睦美も遭っちゃったなんて……ひどい。電話を切った後、愛理はそこまで考えたところでにわかに強烈な吐き気を覚え、化粧室に駆け込んで胃の中のものを全部吐いてしまった。もう少し通話が長引いていたら危なかったかもしれないと、むかむかする胸の中でそう思った。

この悲しみを、苦しみを、一体誰が受け止めてくれるのだろう? 母も、友人たちも、もうそれどころではなくなってしまった。透はいろいろな意味で聞いてはくれない気がする。蘭や園子、真純は、数日前に「大丈夫?」「ボクで力になれることあったらいつだって聞くからな!」などと気遣うメッセージをくれた。気持ちはありがたいが、彼女たちに打ち明けるにはとても重すぎるだろう。スクールカウンセラーは来週から配置されるというから、そこに頼るほかはなさそうだ。

そこまで考えた愛理は、ふと顔を上げたとき、少し廊下の先に見知った後ろ姿を見かけてすかさず走り寄った。

「卯芽華ごきげんよう!来てたん、だ」
「……愛理……」

しかし。久々に友達に逢えた嬉しさは、違和感へと形を変える。そして更に衝撃へと変わるまでに時間は要らなかった。

卯芽華は車椅子に乗っていた。そこまではさておき、彼女の太腿半分から下のスカートは真っ平。あるべき膨らみが……脚が無い。バレエに打ち込みバレリーナを志していた彼女の、スラリとしていたあの脚が。いつか文乃に「うちのスカート丈だと卯芽華の美脚が制服の下に隠れちゃってもったいない!」と褒められて「そんなことないってー」と照れつつまんざらでもなさそうにしていた、あの脚が。

あ然として愛理は卯芽華を見つめるが、彼女は無言のまま、「ごきげんよう」の挨拶も返さず視線を逸らす。重苦しい沈黙が二人を包んで、数十秒が経ったころ。

「……でよ」
「え?今何か」
「見ないでよ、てかこっち来ないで!私は五体満足です歩けますアピしたいわけっ?」

後ずさりするかのように、卯芽華は車椅子を後退させようとした。その動きに合わせて、ホイールが床を擦る。キュウ、と悲鳴にも似た耳を劈く音がした。

「……あのとき死ねば良かったんだ、私」
「ちょっと何言ってるの卯芽華!?」
「愛理が羨ましい、あの場にいなくてさ。あんな思いしなくて済んだんだもんね、おばさまがああなってかえって良かったかもよ」

投げやりな親友の言葉は、愛理をひどく傷付け動転させた。同時にカチンときてつい言い返してしまう。仲間内で一番口喧嘩をした相手は卯芽華だけれど、チョコは何味が好きとか、そういう程度のものだった。こんなに悲しくなるやり取りは初めてだ。

「ショックだろうなっていうのは想像つくよ、だけどいくら卯芽華だからって言っていいことと悪いことがあるんじゃない?!私だって修学旅行行きたかった一生に一度だもんママのことさえなければ!なのに何その言い方っ」
「うるさい!どうせ愛理にわかるわけない、車が猛スピードで突っ込んできて気失って目が覚めたら脚が失くなってた私の気持ちなんて!カンナが熱いって泣いてるのに何もできなくて文乃が目見開いてるのに何にも応えてくれなくなって睦美が体ぐちゃぐちゃにされたの見ちゃった私の気持ちなんて!トゥシューズだってもう履けないよ?踊れなくなったんだよ!?愛理なら私がどれだけバレエに夢中だったかよく知ってるでしょ?それがもう……できないん、だよ……」

そこまで言うと、卯芽華はぷいとそっぽを向いてしまった。顔に手をやっていたから、涙を見られたくなかったのだろう。そういえば夏休みに入る直前「聞いて、小さいころからの憧れだったスイスのバレエ団からスカウトされたの!卒業したらそこに留学するんだ」と嬉しそうに話していて。もちろん「おめでとう!」「どんなに離れちゃっても推すからねっ」「でも寂しくなっちゃうじゃん〜」「じゃあスイスにも家買おっか」と言い合ったのを、愛理はハッと思い出した。

また沈黙が下りた。卯芽華の両親が付き添っていたことに気が付く。彼女に限らず友人たちの両親(あと、文乃と睦美のきょうだいも)とは、幼稚園のころからの顔見知りだ。「これからのことを先生方とお話ししようと思って」などと話す二人。その目配せは「悪いけれど、娘を一人にしてあげて」と言っていた……だがそして「どうしてあなただけ無事でいるのよ。うちの娘はこんなことに巻き込まれたのに」とも。

会釈してから、愛理はそそくさとその場を離れた。角を曲がりながら反論を心の中で続ける。卯芽華にだって解んないでしょ?ママがひどい目に遭って、彼氏もこんな時に何もしてくれないどころか、バイト先の店員さんと浮気みたいなことしてて、ようやく逢えてなりたいものができたって話したら頭ごなしに否定された私の気持ちなんて。

……追いかけてそう言い返そうかとして、やめた。そんなことで言い合って何になるの?踵を返して、そろりと卯芽華のいた方向を見たけれど、又井親子の姿はもうそこに無かった。

「やめてよぉ」

突然頭の中に、文乃の声が響いた。ひどく鮮明で、もしかしたらと周りを思わず見渡してしまったほど。友達同士のケンカを何より嫌がった文乃が、悲しんで泣いているときの声がした。

たまらずスマホに手が伸びた。友達と話がしたい、どんなくだらないことでもいいから笑い合いたい、顔も見たい。愛理の手は素早く動いて、カンナとの通話を始めていた。本来なら校内ではスマホを使ってはいけないことになっている。しかし理事会とPTAが「送迎などの連絡に必要だ」と提案し、高等部3年生にだけ、年内いっぱい通話など必要最低限の目的でなら構わないと認められたのだ。

「カンナ……ごきげんよう。今話せる?」
“ごきげんよう。ごめんねー、心配かけて”
「謝らないでってば。それで、どう?具合……」
“ありがと、傷は大したことないんだ。ただね”
「?」

昇降口に移動しがてら、次の言葉を待つと。

“……車の走る音、ちょっと聞くだけでもダメ。そういう音聞くたび心臓がバクバクして止まんなくなって、めまいも吐き気もひどくなる。学校行くどころか部屋からも出れるか怪しい。モデルも諦めないとかも。顔の火傷、どうしても薄っすらだけど残っちゃうだろうって。顔の手術も一度だけじゃなくて何度か必要みたい。今皮膚の培養してもらってて、当分体調見ながら移植を何度も繰り返すんだって“
「そう、なんだ」
“おまけに髪の毛も思いっきり丸焦げなんだよ、ウケるよねー。パパがせっかく綺麗な金髪くれたのに”

カンナはモデルになるのが夢だと公言している。カナダ人のハーフで元人気モデルだった父を持つクオーターの彼女は、愛理の仲間内では唯一の金髪の持ち主。高等部まで芸能活動が禁止だから、大学に上がったら親のコネでモデルをするんだ、って張り切っていた。「甘いものが元々苦手だから食事制限の必要なくてラッキー」なんて笑っていた。でも、顔に傷を負ったとなれば、それも難しくなってしまうだろう。

その声は、段々と震え始めていた。つとめて明るく振舞う分、かえって悲痛に響くけれど「無理しないでよ」とは言わないし言えない。そうしたらなおさら無理をする、カンナはそういう性質なのだ。

“ミルキィのお世話もしなきゃなのに外にも出られないから、乗馬クラブのスタッフさんにお願いしてるけど……あの子人見知りすごいしさ。私以外の人が来てストレスになっちゃってるだろうし、それが本当に申し訳なくて”

馬好きでもあるカンナは、家でミルキィという白馬を飼育している。実家が流鏑馬奉納で有名な大神社(それなのに娘を幼稚園からカトリックの学校に通わせている、という点はカンナも自らネタにしているが)だからか、彼女はその影響で乗馬が趣味で、中等部からは弓道も始めた。その愛馬はかなり神経質な暴れ馬だとかで、見知らぬ人を寄せ付けようとしないのだ。現に愛理も、カンナの家に招かれた時に何度か遠目に見ただけだった。

「カンナ……お見舞いって」
“あ、ごめん無理”

ひとしきり話して本題を切り出そうとしたら。「行っても大丈夫?」と続けるつもりだったのに、ひどく冷たい断りの言葉と、車のクラクションで遮られて消えた。同時に、カンナがビクッとする気配も感じられたが、彼女は何でもないフリをして。

“別に愛理に会いたくないとかじゃなくてね!でも顔ひどいししばらく通話で勘弁ねってこと!ねえそういえばさ、卯芽華今どんな感じなの?そもそも今日来てた?Rine送ってもずーっと未読無視だし全然状況わかんなくて”
「元気だよ、うん」

今の状況を伝えていいのか、愛理は迷ったがそう言った。その間に、カンナは長年の付き合いで何かを悟ったようだが。

“それなら……いいんだけど。愛理もおばさまの意識、早く戻るといいね”
「ありがとね。じゃあ、ごきげんよう」
“ごきげんよう”

「じゃあね」と「お大事に」の意味を込めた挨拶を最後に、通話が終わった。のろのろとした動きでリュックサックのサイドのメッシュポケットにスマホを差し込んだ。

みんな、ばらばらになっちゃった。みんな、テロのせいだ。「ホントの卒業旅行」も、ルームシェアも。もう、実現できないんだ。

靴を履き替えたあと歩き出し、門に差し掛かりかけたところで愛理ははたと思い出した。運転手に迎えを頼んでいたのに忘れてしまっていた(朝に群がっていたマスコミの姿は無かった。この気温のせいだろうか。猛暑もたまには良い方向に作用するのかもしれない)。透さんが4月のときみたいにお迎えに来てくれないかなあ、と淡い期待を心のどこかで抱いてしまう。

寄り添ってくれそうな誰か。母や友人たちという寄る辺の無い今、真っ先に思い浮かぶその相手はやはり、透をおいてほかにはいないのだ。

――そのときだった。

「あ!」

校舎に戻らないと、という考えを、目の前をたった今走り去っていった車はきれいさっぱり消し去ってしまった。一瞬だけだったけれど見えた、後部座席に座っていたのは、金髪で、ハリウッド俳優のようなオーラのある外国人女性。タイトルは思い出せないけれど、テレビで放送されていたずっと昔の映画に出ていたような気がする……親子だろうか。

ともかく、愛理には直感があった。春に透の車の助手席に乗ったとき、シートの下に抜け落ちていた一本の金髪。同じ色とはいえ、長さや色合いから言って恋人から抜け落ちたものではない、カンナのものでもない。その“落とし主”に付いて行けば、透のもとへ行けるような気がして。

無意識のうちに、愛理はすぐそばを通ったタクシーを拾い「すみません、前を走ってるあの黒い車に着いて行ってほしいんです!」と口走っていた。このドライバーは、本宅へ行くのに使ったタクシーの運転手とは正反対にどうやら“あたり”だったらしい。「かしこまりました、お任せください」と応じるや、本当にその通りにしてくれている。車内で「お迎えは大丈夫です、寄るところができました。ごめんなさい」と運転手にメッセージを送ったが、興奮のあまり自分がスマホを車の中で使うとたちまち酔ってしまうことを今更ながらに思い出して、リュックサックを抱き顔を埋めた。

それに付けたトロッピーのマスコット……に仕込まれたものが発する信号を、米花町五丁目でキャッチしていた小さな名探偵がいるとは思わず。

「ベルモット様、後ろのタクシーの動きが妙ですが……先ほどから追尾してきています。この者にお心当たりは」

一方。ターゲットである車内では、金髪の女性――ベルモットもといクリス・ヴィンヤードに、コードネームを持つには至らない運転手がそう告げながら、車載カメラの映像を後部座席のモニターに映したところだった(組織の車は追尾対策も抜かりない。防弾・不燃・耐熱仕様であるのは言わずもがな、様々な特殊機能も備えている。さらに正面にも横面にも背後にもカメラが仕込んであり、様々な側面からの様子をリアルタイムで視聴できるのだ)。それをしばし見やった彼女だったが、ルージュに彩られた形の良い唇を弓なりにした。面白いことを閃いたのだ。

「No Problem. 米花港埠頭で“トレジャーハント”といきましょ?向かいなさい」
「は、はい」

「トレジャー」。誰にとっての?もちろんバーボンの……東都ホールで見かけて、彼の弱点だと女のカンが告げた存在。名前は確か、そう、調べたらアトラ・アイリとかいうらしい。何のつもりで尾けているかは知らないけれど、このまま誘い込めば……指定された待ち合わせポイントまでは、そう遠くない。



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