小夜2
 


1ページ目

私は自由になった。
記念に止めていた日記を再開する。
大好きな妹に会いに行こう。
私を待つ妹に会いに行こう。


2ページ目

両親は私の顔を見るなり慌て怯えた様子でこう言うのだ。
今あの子はいないよって。
うそつき


3ページ目

やっと見つけた可愛い妹。
今日は逃げられちゃった。
鬼ごっこしたいんだね、誘ってもらえてお姉ちゃん嬉しいな。


4ページ目

セージ君に会った。
セージ君は特別。
嘘を吐かないし、嫌々だろうけど妹を見守ってくれてる。
あと面白い。
これでも彼の事は信用している。
少なくとも両親よりは。


5ページ目

初詣、恋は忙しそうだった。
神社は混むから大変そう。
息抜きに鬼ごっこ?また逃げられちゃった。


6ページ目

あなただあれ


7ページ目

妹は私の言う事をちゃんと聞いてくれる良い子。
あの子が私との約束を破る訳がない。
あ、でも純粋だから騙されちゃってるんだ。
じゃあまた助けてあげないと。


8ページ目

能力は守る為に使いなさい。
昔そんな事を言われた気がする。
じゃあ私は何も間違っていない。
恋の事を守ってあげなきゃ、辛い事ばっかりだから、助けようとしてやってるから。
私は間違っていない。
でも、誰にも理解はされない。


9ページ目

私はあの子を殺そうとしてるけど、助ける為なのに。
守る為なのに。
死んでしまえば楽しい事もなくなってしまうかも知れないけれど、辛い事もなくなる。


10ページ目

友達気取りの変な人が訪ねてきた。
見た目も中身も何の取り柄もなさそうな人。
私とも友達になりたいの?
なら何で逃げるの?
お前みたいな奴が妹を守れる訳がない。
理解出来る訳がない。


11ページ目

アレの周りには自称天使だとか自称悪魔だとか、とにかくバケモノがわんさかといるらしい。
妹につく悪い虫。
アイツを殺さないと。
仲良くしていれば隙が出来るかな。
友達ごっこの始まり?
再開してから短いけど、目標を達成する時まで日記はお休み。





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