クレハ1
 


「明けましておめでとう!今年もよろしくー!」


新年!早速皆を誘って初詣に来てみた私!
もうお願い事は済ませちゃったし、小鳥遊君と朱館先輩は出店制覇とか言って、自由行動してるけど。


「センパーイ、おみくじ引こっ!」

「うん!アイリスちゃんも引こう!」


と言う訳で残った三人でおみくじへ、担当の巫女さんの説明を受けて引いた結果は………末吉。
よ、喜んで良いのかどうか微妙な!


「アイリスちゃんどうだった?」

「大吉です」


わあ、凄い得意気。


「光咲ちゃんは?」

「…………凶」

「あ…っ」

「笑いたきゃ、笑えよ……ハハッ」

「光咲ちゃん生きて!何かごめんね!」

「生きる…っちくしょう…あ、センパイもう一枚おみくじ引きたい」

「葵さんの分ですか?」

「あ…そっか、風邪で来れなかったもんね」


そう言えば…葵ちゃんは風邪引いちゃったみたいで、思い出して心配。
体弱いのかな?おみくじと食べ物お土産に持って帰って、早く元気になってくれると良いね。
光咲ちゃんは優しいなあ、なんて思いながら道を戻ると巫女さんがいない。
あれ…どこ行っちゃったんだろう。でも赤髪だったから多分すぐ見付かる、よね!


――――――――――――


巫女さんを探し始めて数分たった頃。


「…あ、出てきた!あのー!」


何故か草むらから這って出てきました。用事があったのかな…不思議。。
事情を話すと、どこからかおみくじの入れ物を出してくれた。


「三人で、引いたら、片寄らない…?です…」

「成る程!じゃあ皆持ってー!」

「まあ、誰の運による結果かは確かに分かりませんが…」

「これでもし凶でもあたしの所為にならないよね!?」

「ならないならない!」


わいわいと騒ぎながら振って、出てきた棒を巫女さんに見せようとしたら、またいなくなってる。
周囲を見渡すと、遠くの方で大急ぎで走り去る人影が見えた。


「あれ?」

「…タイミングの悪い時に話し掛けてしまったのかもしれませんね。別の人に交換してもらいましょう」

「ああ、大事に持って帰らなきゃ…早速凶効果で落としたりして」

「平気ですよ」

「大吉の余裕!」


そんな事を話しながら無事おみくじを受け取り、その後探しに行こうと思ってた小鳥遊君達と再会。
たこ焼き、焼きそば、色々な物を山の様に抱えていた。
…まさか出店の品物で、漫画で見るお嬢様のお買い物みたいな光景が見れるなんて。


「いやー、制覇したぜ出店!はっはっは!」

「殆ど俺が食ったけど」

「だろうね」

「でっすよねー」

「オイオイオイオイ!待て!俺だって食ったぞ!半分ぐらい!」

「三分の一ぐらい」

「たつきちセンパイ全然ダメじゃん」


わあ、キッパリ。
それに先輩は必死で答えるけれど、光咲ちゃんの目は物凄い冷めている。


「調子が悪かっただけだっての!ダメじゃねえー!」

「バカうるせえ」

「賑やかですね…」

「そうだね!私賑やかなの大好き!」

「知ってます」


新年から色々あるけれど、こんなに賑やかで…素敵だなあ。
去年も楽しかったけど今年はもっと楽しくなりそう!
いつもの皆は勿論、新しい出会い何かもあると思う。
それって!すっごく!楽しみだなあ!


「ねえねえ皆!改めて今年もよろしくね!」





(おう!よし次はゲーセン行くか!)(いやここはカラオケでしょ!)(二つともいつでも行けるじゃないですか…)(モミジ、今年もよろしく)(小鳥遊君…!よろしく!クレハだけど)



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