準備を進めよう


『さーて、エンジンオイル、入れろよ。入れすぎんじゃねぇぞ?』
『おう』
 エンジンへ、アクセルさんがエンジンオイルを入れていく。
『オイルレベルゲージはどうだ?』
『よっこらと…お!ちゃんとLとFの中間だぜ!俺って天才!』
『ばかやろ、こんなことでいちいち…んじゃ入れた後はちゃんとキャップを締めろよ。』
『俺だって流石に忘れねーよ』
『…意外と忘れやすいんだこれが。』
 ちゃんとアクセルさんはオイルフィラキャップを締めていた。凄い初歩的なことだけど、意外と忘れやすいんだよね…。
『さて、ジャッキアップから降ろすが、これで終わりじゃねぇぞ。油漏れとかないかのために10分程試運転だ。てことでアクセル、ちょっと回ってこい。
クレイジータクシーすんなよ!客拾ってくるなんて論外!!』
『分かってるって!』
 これまたアクセルさんが戻って来るまではばっさりカットされた。
 次の場面は既にアクセルさんが戻って来た後。
『何の問題もなかったぜ。』
『本当に問題ないかはジャッキアップして確認してからだ。』
 再びジャッキアップされるエルドラド。
『特に油漏れとかねぇな』
『だろ!?』
『なんで自慢げなんでお前…。今回はアンダーカバーを取り付けて終了だ。』
 取り付けられるアンダーカバー。そしてエルドラドがジャッキアップから降ろされ、今回は終了なようだ。
『あー恥ず。メンテサボったのバレちまったな〜。まあ一人でやるよりこーする方が楽かもな〜』
『アクセル…まさかお前散々教えたのに忘れたとかないだろうな…』
『忘れた!』バシッ
『こら!』
『また勉強し直しねこれは』
『とりあえず、今回の動画は以上にするか』
『HAHA!アクセルのポンコツさに呆れないでチャンネル登録お願いだよ〜!』

「ふう〜…良い情報知れた!」
 やはり動画は見ておくものだ。色々クレイジータクシーにやるにあたり必要な情報も得た。クレイジーダッシュやドリフトを行うにも様々なパーツが重大となるのだ、整備をいい加減にしてはいけないな。
「よし、フェアレディに合うオイルを買わないと!」
 早速向かうとしよう。まだ昼だ!行くぞ!
 私は例のパーカースタイルに着替え、そして奴…エンジェルの襲撃に備えながら恐る恐る部屋を出て、階段を駆け下りフェアレディに飛び乗った。
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