はっ!!!
ベッドから飛び起きる。



「夢オチかぁあぁー…」



安堵の溜め息をつく奈々。額には脂汗がびっしょりついている。っつか夢オチってかの有名な手塚先生がいけないっていったんじゃなかったっけ。
夢だと分かり、安心した奈々はお気に入りの服に着替え、居間へと歩を進める。
もちろん想像していたのはファイが紅茶を淹れ、黒鋼がモコナと喧嘩をし、それを見ているサクラと小狼が焦っている…というごく普通のものだ。決して欲を言っているわけではない。そのはずなのに…



「あ 奈々。おはよう ファイなら上でまだ寝てるよ」



そこにいたのはカップを持った黒鋼。しかも満面の笑み。立ち尽くす奈々。




もぅ いい加減にしてぇえぇぇぇえ!!!!

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