ファイを見送って、サクラは玄関に立ち尽くしていた。立ち尽くすと同時に、考える。
ファイには『視えなく』て、サクラには『視えた』その『何か』。どこか他とは違う、ファイの周りを流れる空気。
昨日から……昨日、買い物から帰ってきて、ずっと。『何』がファイの周りを流れているのだというのだろう。

ファイは気づいていない。『何か』があったのは、自分だということを。

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