物書きバトン
物書きさんに突撃してみるバトン。
〜私流小説の書き方〜

蓮見瞑様より回していただきました^^
すぐに飛びつきました。なのに回していただいてから遅れてしまいすみません……!



§はじめましてこんにちは!突然ですが、あなたのHNと物書き歴を教えて下さい。
秋野です。八、九年ほどでしょうか。かなり遅い執筆速度なので成長もしてない気がします。


§今日は御指南よろしくお願いします!
こちらこそよろしくお願いします。
そんなに参考にはならないと思いますが、お付き合いいただけたら幸いです。


§あなたが小説を書く「手順」を、下の括弧内の言葉をできる限り用いて詳しく説明して下さい。
(ストーリー構成・世界観・登場人物・書き出し・伏線・エピソード・台詞・エンディング・推敲・テンポ・タイトル)

順番としては
台詞→伏線→書き出し→エピソード→ストーリー構成→登場人物→世界観→タイトル→エンディング
って感じでしょうか。これは暫定で順番なんてころころ変わります。主人公先に思いついたこともあるし、最後を先に思いついたものもありますので^^;
そして細かくは次から触れます。


ストーリー構成
最初に浮かぶのが大事なシーンだったり、言わせたい台詞だったりするのでそこを中心にいかに盛り上げるかとか考えます。
なので現在連載中のものにもまだ言わせていない台詞とかあったりします。後先を考えない、とも言いますが(笑)

世界観
基本は夢小説なので世界観はそれに合わせています。
ですがパラレル小説もあるのでそれについて触れるとですね…。『現代の世界と似ていて異なるありえない世界』的なものをモットーに書いています。それを主軸としてなんて言うんですかね、SF的要素?を取り入れてみたりしたり。
なのでテレビ、パソコン、携帯電話等の現代の三種の神器も登場しているかと思います。

登場人物
オリキャラや変換不可な主人公が多く、本当にすみません。
書いているうちに出したくなってしまうんですよね。悪い癖です。
とにかく登場する子たちは未成年が多いです。青春しようよみんな!という私の個人的思考です。

書き出し
台詞から始まることが多いです。
謎の台詞から始まり、それを文で説明することによって読み手にその台詞が発されるまでの原因(というか経過というか)を説明する形を取っています。
そうすることで自分も乗ってきますので続きを書くのにも苦労しないというか……。

伏線
書いているうちに思いついたり最初から思いついていたりとその時によって様々ですが、伏線を張る時も台詞の中で言わせたり動作で表したりと様々です。
張っておいて忘れるなんてことがないように、張りすぎには注意していますが…もしかしたら回収し忘れがあるかもしれません……。

エピソード
これって序章のことでいいのかな……
その解釈でいいなら作品の中心になるものを三人称風味で説明するのが多いです。それとは真逆に最初から日常風景を描写するときもありますが。

台詞
夢、特に既存のキャラクターに喋らせる時は細心の注意を払っています。一人称の間違いや口調、方言等の間違いと台詞に準じる行動をちゃんととっているかとか。
人物の口から出る言い回しは口調のひとつと考えて砕けたものにしています。
そうでなくても台詞とはその時、必然的に人物の口から出る言葉と私は考えています。
なので同じ『あ』でも『…あ、』と『あ……』の違いなどに気をつけています。ちなみに前者はそれまでぼうっとしていたのに何かの動きに気付いた声、後者は後に続く言葉を言えずに思わず零れた音といった感じです。
とにかく既存キャラクターは偽物にならないように、夢主等のオリキャラは口調の乱れやら言っていることの矛盾に気を配っています。

エンディング
書いているうちに思いつくというのが大半です。
そしていつも困るのがエンディングなんです。
文を書くのは好きだけど、こうやって始まったものの終末をどうやって書けばいいだろう?と。私は後先考えない人間なのでそう言ったことも後付けなことが多いかもです。
ひとつの厄介事が片付いて、それでみんな幸せで終わりというのが多い…のかな?

推敲
とにかく自分の作品を読むことですかね。たまに台詞読んだりしておかしいでしょこれってところを修正したり、上げてからもちょくちょく読んでみたりとか。
意外に気付かないけど誤字脱字が多いんですよね。あと間違った日本語使ってたとか、言い回しがおかしくなってたとか。
矛盾してるところもあるし、見つけた時は自分何やってんだこの馬鹿野郎って思います。

テンポ
自分のテンポを貫き通しちゃってます^^;
シリアスだとかなりカチカチです。
ギャグでもカチカチかも。シュールな笑いというか、シリアスな中で思わず笑ってしまうような笑いが好きなので基本崩さずに行ってる気がします。
なんでテンポは悪いと思われます。

タイトル
一番最後に考えるもので、センスは皆無です。
エンディングもそうだけど頭をひねってもなかなか思いつかないんですよね…。
その夢主(主人公)にあった色とか、花、宝石やらの意味をひねって考えてタイトルになることが多いかな。
最初のイメージとはかけ離れている場合もありますが(笑)


§小説を書く際に心掛けている事は何かありますか?
心がけていること…結構いっぱいあります。というか気にしてしまうというか(笑)
文の中に差別表現がないかとか(台詞の中ではありですが)、キャラ(夢主含む)の口調とか、句読点の乱用とか。
一文の中に点はふたつくらいとか。なさ過ぎてもアレですが濫用しすぎても読みづらいかと思っているので…。
あとは…すべて全角で打つことと、人や表現によってわざと漢字じゃなくてひらがなを使うことですかね。
個人的な理由なんですが、括弧やカタカナを半角で打つの嫌いなんです。
なんかキュッってしまっちゃって読みづらいんですよね^^;
たとえ文字数が足りなくてもこれだけは譲れないです。ただ、他人に強要するつもりは毛頭ございませんので…。
あくまで私が嫌いってだけで他の人が書くぶんには自由ですから。


§あなたの小説中での、「風景描写:心情描写:台詞」の比率を教えて下さい。
3:3:4
…くらいでしょうか。うーん…微妙というか……。
台詞が若干多いくらいであとは平均的かと思うのですが…ちょっとだけどちらかに傾いているかも。
どうしても困ると風景やキャラのコメントなどに頼ってしまうので、構成もなにもあったもんじゃないです。


§一人称と三人称、どちらが書き易いですか?また、それはなぜですか?
うーん…難しい質問です。
最初は三人称で書いていた気がしますが…最近は一人称で書いているような気がします。
どっちの人称で書くのも好きですが…三人称の方が書きやすいのかな。口調とかに気をつけて書かなくてもいいし…\(^o^)/


§影響を受けた作家さんは居ますか?
乙一さん。
いや、影響というか…それを生かせているかどうかは別として、とても好きな作家さんです。
しかしこの間友人と話していた時に私はいかに本を読んでいないかを実感しました。もっと読みたいけどどうしても漫画に手が行ってしまう…。
あとは跳躍ブックスの復活ノベルを担当している子安さんって方も好きです。


§好きな本を挙げて(何冊でも)、その作品の素晴らしいと思う点を語って下さい。
死にたがりの青
とにかく展開が驚きの連続で、私が乙一さんを好きになったきっかけの本でもあります。
大人の身勝手さとか、そういったものを暗に皮肉っているようにも感じました。今手元にないのですが(学校の図書室にあったんです)、また読みたいなぁ。

精霊の守り人
上橋菜穂子さんの書いたシリーズものなんですが、実は私まだ三冊しか読んでなかったんです。
でもこのシリーズから学んだことは多かったと思います。
世界観が現実味のある、でもファンタジー溢れる作品で主人公もまた斬新でした。


§そもそもあなたが小説を書き始めたキッカケはなんですか?
最初はネットにも疎かったのでノートにオリジナルで書いていたんですが、ある時に夢小説の存在を知ってそれ以来がりがり書いてました。
ふと振り返ると恥ずかしい代物ばかりなのですが。

§あなたが小説を書く時の環境は?
こたつ(テーブル)、水、携帯、食べ物に囲まれてパソコンと戯れながら書いてます。
周囲にはネタ帳が散乱してたり…(笑)

§作製ツールは、ケータイ派?PC派?それとも紙と鉛筆派?
紙と鉛筆→携帯→パソコンの順で全部体験してました。
今はパソコン派です。でも携帯パソコンで打ってると漢字を忘れてって大変です。手書きで書いていた時は今思ってもかなり漢字覚えてましたね。


§あなたの文章(≠小説)に、こだわりや特徴と言えるものはありますか?
こだわりは前述の通りですがすべて全角を貫くことです。
特徴は一人称で書いていても、どこか後日談的なといいますか冷静な文になっちゃっているところかと。
あとはかなり皮肉る表現が多いかと。私の性格モロに出ちゃってるような……感情の揺れ動きとか綺麗な文とかもっと勉強したい…。


§ズバリ、あなたの小説は面白いと思いますか?その理由も教えて下さい。読めないほどではない、かも……。
かなり甘い自己判断ですが、見るに堪えないって感じではないと思いたい…です。
くっ、なんて羞恥プレイなんだ…!


§「小説」において最重要事項は何だと思いますか?また、その理由も述べて下さい。(exa文の精巧さ、面白さ、ストーリー構成、キャラクター、等々)
気遣いだと思います。
読み手を考えた文章が最優先事項だと思います。夢の好きなひとにすらドン引きされるような文章を書いてはまずいんじゃないでしょうか。
それは私にも当てはまることですが…^^;


§あなたが「読みたくない」と思う小説はどんな小説ですか?
意味の成り立たない事象が過多に表現されているもの。
と難しい言葉で言ってしまえば一言ですが、例えば意味のない逆ハーとか意味のない嫌われとか。
大切にされている=逆ハー、惚れられない=嫌われではないと思うのですが…そこは読み手の技量として。夢アンチさんの中にはそういったものまで逆ハー嫌われだとみなす人もいますから。
話戻りますが無意味なものは好みません。一目惚れネタは好きですが、その後の展開が無意味とか。
簡単に言えばなんか意味分かんない展開のものとかありません?それです。最初からこう言えば良かった\(^o^)/
でももったいないから書いとこう。


§以下の言葉を作中で使うとしたら、あなたはどう変換しますか?
ウルサイ→うるさい
オレ→俺
バカヤロウ→馬鹿野郎
トニカク→とにかく
サスガ→さすが
ヨロシクネ→よろしくね
他の言葉で代用する場合もあるのでそんなに使用頻度高くないかも。
『馬鹿野郎』と『よろしくね』は『バカヤロー』とか『ヨロシクね』とかに変わったりします。そこら辺はキャラクターによる。


§真っ黒なワンピースを来た黒髪長髪の女の子が、暗闇の中、何かから必死に逃げています。この話を好きに解釈して、小説の一節として文を作って下さい。ただし、「漆黒」という言葉を使ってはいけません。

むむ、難しいですねー…
長くなってると思いますがお付き合いください。
以下文章です\(^o^)/

──
少女は背後を振り返る。そこに迫っているのは目を光らせた男。
息切れしている胸を抑えつけるように衣服を握る。ブラックのワンピースが皺になってしまいそうだが、今の少女にはそんなことに気を払っている余裕はなかった。

夕焼けなんてとっくの昔に過ぎ去った。すっかり日も落ちて真っ暗な中、微かに見える明かりだけを頼りに少女はひた走る。
どうしてこうなってしまったのか、この出来事は少女の理解の範疇を超えていた。
酸欠で混乱してきた頭。もうなにも考えられない。切れる息、もつれる足、そして思考能力の低下。


急に現れた影。少女は目を見開く。今まで少女を追っていた男が、少女の前に現れたのだ。
回り道をされたらしい。
どうして背後にいないことに気付けなかったのか、それこそ酸欠のせいに違いない。少女は出来る限りの速さで方向転換して走り出す。
しかし男がそれを許すわけもなく、少女のぬばたまの髪を掴んだ。急に長髪を引っ張られ、たたらを踏んだ少女は痛みに呻く。細い足が完全に止まった。
男はそのまま少女を放り投げた。コンクリートの壁に叩きつけられる少女、その上にのしかかる男。

暴れる少女を抑えつけて汚らしい笑みを浮かべた男は、少女のワンピースに手をかけた。
少女の目からダイヤモンドのような大粒の涙がこぼれる。


その時だった。
近くのビルの上から軽やかに舞い降りた影は、男の背後に音もたてず着地する。少女が驚きに目を丸くすると、男はその影に気付く。
振り返った男は睨みつける間もなく長い脚に吹っ飛ばされた。影は少女を一瞥し、怒りにナイフを振り上げる男の攻撃をいとも容易く避ける。
影はにやりと笑んだ。

瞬間、信じられないような速度で銀色が飛んでいく。
それは見事男の額に突き刺さり、男は倒れる。ずぅん、重量のある音が響いた。

「あんた、大丈夫か?」
その音と目の前で起こった惨状に少女が肩を揺らすと、影が少女を見る。
少女の白い頬に涙が伝うのを見て、まだ幼さの残る顔立ちがぎょっと目を見開いた。そんな彼に少女は抱きつき、嗚咽を上げ始める。


「ちょ、あんた、お、おい…な、泣くなよ…!!」
頬を染めた影──もとい少年は、困った顔で泣きだした少女の背に腕を回したのだった。

────

終わり。
…ぎゃー。ベッタベタな展開ですね\(^o^)/
本当は少女が策士だったとか、少年と知り合いだったとか考えたけどやめました。
だって収拾つかなくなりそうだったんだげふんげふん。



§あなたの小説で、読む際に読者に注意して欲しい点、見てもらいたい点はありますか?
相当変わっていると思うので、こんなもんと思って読んでほしいかな…。読んだ後で苦情とか困りますしね^^;
楽しんで読んでいただければそれだけで嬉しいです。


§これからも小説は書き続ける予定ですか?
はい。いつまで続けられるかは分かりませんが、出来る限り書いていきたいと思います。


§いずれにしろ頑張って下さいね。…では最後に。あなたにとって小説を書く事とは?
趣味!多少間違っていても楽しく書ければ最高です(*^ω^)


§ふぅ。お疲れ様でした!
お疲れさまでした。楽しかったですー。

§次にこのバトンを回す人を、何名でもいいので指名して下さい。(0〜∞人)
フリーにしますのでお好きにどうぞ^^



お持ち帰りはこちら
(追記)-- 2011/11/29 13:26


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