51〜100 | ナノ

/心臓に針
/私が『別れましょう』と一言いえば、簡単にこの関係は終わってしまうのだろう
/窓に映る貴方にキス
/彼と私は似ていない様で似ている
/貴方の猫になりたい

/もう、会えない貴方へ
/そして、彼も美しい過去の一つになるのだろう
/叫び出したい。声にならない
/青い恋を、していました
/唇と涙

/溢れ出しそうな恋心
/もしも、君とやり直せるなら
/壊れる程に抱きしめて
/暗闇を撫でる
/幼いジンクスでもいいから頼りたい気分だったんだよ

/恋は美しく滑稽に
/背筋に電流
/幸福に痺れる指先
/無意味だって気付いて泣きそうになるの
/終焉の夜明け

/愚者は踊る
/固くなったワッフルを、冷めたカフェオレで流し込む
/湿った空気は世界を灰色に染めた
/あぁ、神様! こんなのはあんまりだ!
/ポケットに潜ませたナイフだけが、僕の最後のリミッターだった

/温い炭酸水
/薄汚れた掲示板
/鈍く輝く鈍行列車
/壊れたオルゴールは恨めしげに不協和音を奏でた
/排他的世界

/世界は日増しに醜くなっていく
/エレファントマンにキス
/約束よりも確かに
/完全なる世界は無に等しい
/化け物に成り切れなかった愚かな人間

/相互依存の鎖
/あぁ、結局、俺の言葉は何一つ彼に届いてはいなかった
/君さえ居れば良かったのに
/憎しみは巡り巡って、いつか、君の首を絞めるだろう
/恨みの連鎖爆発

/僕は可笑しくなりそうだ
/太陽も何時しか沈む
/箱には秘密が詰まっている
/箱の中身は希望か絶望か
/髑髏に口づけ

/あざとい花は彩り豊かに蜜を零す
/知らない事こそが罪なのだと彼は嘲笑った
/神様の溜息が聞こえる様だ
/淋しい人類
/あの人も確かに人間だった


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