1101〜1150 | ナノ

/過去になるには未だ早い
/明日へと進んで行くための過去だ
/無駄死にというわけですか
/謝ってほしい訳じゃないって分かっているから謝らないよ
/しっかり笑って生きてみせるから

/謝ったら、きっと、怒られちゃうね
/『幸せですか』「はい、幸せです」
/一人きりのフィナーレを
/星が泣いた夜
/爪先立ちの子猫

/いっそ、瞼を縫い付けて
/二度目の死を僕は迎える
/ケーキの上にイチゴがふたつ
/泣くより笑えと君がいうので
/小指の交信

/咲かなかった花の話
/純愛アレルギー
/震えて溶ける
/柩を深紅のドレスで覆って
/がらんどうのよる

/悲しみを反芻する夢
/眠りながら泣くのは疲れるだろうに
/夜だけが彼の苦しみを知っていた
/あおいよる
/掌に残るのは砂の感触ばかりで

/さよならは早い方がいい
/僕はありきたりなヒーローだ
/せめて、それが偽善ならば
/涙の行く末
/何時か君に聞きたい一つのこと

/ハッピーエンドまであと何回でしょうか
/優しい孤独
/ひとりであること
/ひとりであれないこと
/貴方に白は似合わない

/私が行く先で待っていてね
/最期まで美しいものだから
/笑って死んで逝きたいなんて
/愛って苦しいものなのね
/愛を蒔くひと

/見えるものばかりが真実ではないと知ったのです
/貴方のための隙間を此処に残しておきます
/死ぬほどに誰かを求めるということ
/あなたが守った世界は今日も変わらず美しく
/仮面を剥いで

/今すぐに手を伸ばして教えてやるんだ、世界は美しいんだってこと
/なぜ、あいしてくれたのですか
/夢だけが何処までも続いていって
/君は化け物なんかじゃないよ
/優しい怪物と優しいあの子


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