3251〜3300 | ナノ

/循環する貴方と私のいのち
/熱い頸動脈に触れる冷たい牙を感じながらそっと目を閉じた
/その優しさが何よりも酷いとも知らずに
/白と黒の鍵盤から零れ落ちる追憶
/青い鳥を探す夢

/幸せは絞め殺してしまった
/指先で弾ける夢
/ルビィの幻惑
/小さな水槽で生首を飼う
/そうだ、君は死んだんだった

/もったいないから喰べてしまおう
/人混みの中にいると泣きたくなるから(足を早めて家路を急ぐの)
/合法的な内臓への侵入
/継ぎ接ぎから血の涙
/愛しい君を天国になど行かせはしないよ

/吐き気のする永遠
/僕は天国から地獄を見下ろし、君は地獄から天国を見上げた
/お皿を舐めてはいけません
/太陽を夜に溶かす
/花の詰まった死骸

/生きたまま死んでいるあなた
/100年の眠りから目覚めた茨姫の傍で王子は既に息絶えていたのです
/あなたは私の中だけに存在していればいい
/紫煙に濡れる翡翠
/茨の海で微睡む聖女

/リビングデッドの慟哭
/針の無い懐中時計
/干涸びた頭蓋骨を齧る
/みどりいろのかいぶつたち
/空のお皿に愛をよそって

/冷たい玩具箱
/居座る空虚
/おやおや、どうやら、僕と君以外は死んでしまったようだ
/あなたの命の中に私の居場所があるのなら
/青白い指先に触れる薄紅

/無能の芽生え
/愛を刈り取る死神
/12月のテロリスト
/ふたりきりのゆめなんてきっとながくはつづかないのよ
/恐怖と怠惰の荒野にひとり

/お前という存在が僕を殺したのだ
/この世に許し以上の悪などない
/俺は何も奪ってなどいない。お前が全てを手離したのだ
/君の粒子と僕の粒子で星を創ろう
/rebirth of the universe

/あなたのことが分からない
/からかってる? それとも、本気?
/この広大な時間と空間の中でどうしてあなたと僕はいつも出会ってしまうんだろう
/指先に触れる唇と真っ直ぐな眼差しに胸がおかしくなる
/挙動不審な心臓


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