2901〜2950 | ナノ

/抱きしめられてキスされただけで溶けちゃいそうなくらい、
/好きって一言いってくれたら信じられるのに
/言われなくちゃ何も分からないよ
/君を甘やかす特権
/血濡れた罪深い手で君に触れるなんて(許されない。許されてはいけない)

/君が思うほど私は綺麗なんかじゃないのに
/ただ、あなたを守りたかっただけなのに(私の存在があなたを傷付けてしまった)
/君となら恋ってどんなものか分かるような気がするんだ
/僕は何時だって本気だよ?
/全てが化学反応の結果にすぎないのであれば僕は悲しい

/生死と化学反応
/何処かに帰っていくような気がしてる
/僕が大きな生物の細胞のひとつであるとしたら
/どこまでも儚く真っ直ぐで
/僕は恥じる。無知な自分を僕は恥じる

/このまま果ててしまえ
/殺人鬼は肉しか生み出さない
/触らないでくれ、痛くて吐きそうなんだ
/貴女を壊したくないのに
/違う、僕の大切な人を殺したのは、あなたじゃない、ちがう、あの人を殺したのは――ボクだ

/真っ赤な海の中で横たわる動かないスケープゴート
/近すぎるだけで愛することを罪とされた
/嘘つきな個体
/口付けたら真っ赤に染まる君が好きだったんだ
/さよなら、愚か者のお姉さん

/汚い温もりに安堵していた
/愛の言葉は憎まれ口に溶かしてしまおう
/ねえ、どうして僕を見て幸せそうに笑うの
/やっぱりコイツは世間一般でいう女という生物ではないのだ
/僕の手で真っ赤な花を散らしてあげる

/僕から君へ向かう想い=検索不可能
/切り離せない血という絆
/ああ、苛つくなぁ、殺されそうになってる時にボク以外を見るなよ
/切り取ってあげようか、その邪魔な手
/鈍感な獣は食べられたってしょうがないだろう?

/僕のために付いた傷が醜いなんて思う筈ないのに
/棺の中に閉じ込めた愛しい眠り姫
/おかしいだろ、なんで、俺じゃなくてお前が死ぬんだ
/肉を食むように
/舐め上げた掌

/守るっていうなら先ずは『お前』を守ってくれよ
/優しすぎるから僕みたいな悪魔に魅入られてしまうんだよ
/君の視界を遮ってあげる。光で傷付いてしまわないように
/命が胎動する冬の中でずっと眠っていよう(ふたりきりで手を繋いで)
/冷ややかな夢を孕んだ春

/憎しみが愛しい君の姿を黒く塗り潰した
/知らない男の顔をした良くも悪くもよく知る男
/赤い薔薇にくちづけを
/青い薔薇に抱擁を
/黄色い薔薇に血涙を


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