2451〜2500 | ナノ

/バカだバカだって嗤ってる僕もきっとバカなんだ
/8月の太陽は憂鬱そうに世界を照らした
/始まったから終わるんだって簡単に言えたら、きっと何も苦しくないのにね
/風は僕のこと撫でたり殴ったりする
/もう、戻れないってことは、何処かで分かってたんだ

/最近の僕は人が綺麗だって言えなくて
/通勤電車に揺られつつ、今日もレールの泣き声を聞く
/真っ黒な傘をさすみたいに、はやく夜がくればいいのに
/消毒液とアルコール
/ラムレーズンと秋の雨

/新月夜行
/風が吹いている。冷たく臓腑を刺激するような風が
/淡墨を溶かす白い半紙の上に落ちる薄紅
/抱き締めてはくれないだろうか
/痛む胃へ乱暴にコーヒーを流し込んで

/傷付ける言葉を吐くたびに自分の心も傷付けて
/神様を生んだのは誰?
/裸足のまま冬のコンクリートを踏んで
/道の脇に残った白い氷は僕の胸に居座る苦しみに良く似ていた
/陽光のスポットライトを浴びて主役になったつもり

/せめて、あと三秒
/おねがい、おねがい、はなさないでね
/君と夢見た夢の果て
/本当に終わらせたいのかと影が僕に問い掛ける
/ジ・エンドまであと一歩

/その温かい手で奈落の底へ突き離して
/幸せなゆめは嘘くさくて嫌いなの
/首を絞める準備は万端?
/警告アラーム生死の下僕
/戦火に呑まれるチューリップ

/握り潰してごらんと手の中の小鳥が鳴いた
/ああ、まったく、沢山の小銭みたいな人生だ
/安っぽくて重苦しい
/だから、君は愚かだというんだ
/僕が死にたい時でも僕の身体は一生懸命に生きたがってる

/僕は僕のココにあるモノを信じるよ
/僕が僕を忘れてしまっても僕が僕を覚えてる
/何時か全て跡形もなく消えてしまうとしても、今、ここにある全ては嘘なんかじゃないから
/僕が僕であるってだけで世界は酷く素晴らしいのさ
/横たわってるのはただの現実

/僕は一番最後に行きます
/世界の終わりを見届けるまで
/誰かの必然と誰かの必然が重なり合って偶然が生まれる
/偶然を避ける努力も必要なの
/寄り添わないと生きていけない僕らだものね

/優しい君は酷く遠い
/意地っ張りで可愛い貴方
/僕の名前を呼んでくれないか
/思い過ぎて擦れ違って
/君の弱さすらも愛しい


「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -